●大人も熱中!遊んでみて分かった考え抜かれた秀逸なコンテンツ
アプリのコンテンツは「ソールワールド」という舞台で展開する。日常生活の歩数に応じて、「ソール」と呼ばれる精霊が現れ、パズルゲームをクリアすることで仲間にできる。仲間にしたソールはゲームの中で一緒に遊べる。
ゲームの世界観もよく練られている。
アバターをカスタマイズでき、グラフィックもハイクオリティ!
コンテンツはパルクールやダンスなどの運動をすることでストーリーが展開する「クエストモード」と、体感ミニゲームを遊べる「オソトプラクティス」を収録。また、チャイルドモデルの発売に合わせて、未就学児向けの「チャイルドメニュー」も追加された。
どんな風に遊べて、何が楽しいのか。実際に体験の機会をもらえたので、筆者の正直な感想をレポートしたい。
まず最初に体験したのは、親や友達と一緒に楽しめる「オソトプラクティス」。ゲームは「だるまさんがころんだ」「ハイパーボード」「リズムジャム」「ダッシュラン」「スキップロープ」の5種類ある。例えば、だるまさんがころんだならタイミング、ダッシュランならスピードというように求められるスキルがバランスよく分かれている。
オソトプラクティスでは5種類のゲームが選択できる
今回は「体験会などで人気が高い」というダッシュランにチャレンジしてみた。その場で足踏みをしてゴールまでの時間を競うシンプルなゲームだ。
ユニークなのは、最初はその場で素早く足踏みし、ある程度までスピードゲージが上がったら、もも上げに移行する2ステップに分かれている点だ。複数の動きが組み合わさることで、足のさまざまな部位が鍛えられそうだ。
体験会などで人気が高い「ダッシュラン」に挑戦。
動画のガイダンスもあるので、子どもでも直観的にルールを理解できる
筆者用に準備してもらった大人サイズのシューズを履いて、いざチャレンジ!ちなみに筆者は日頃からあまり運動しておらず、最後に全力疾走したのはいつか思い出せない。ももを上げるのにも若干の緊張が走る。
スマホの画面を見つめ、スタートの合図とともにその場で足踏みを開始。自分の動きと連動して、画面の中のキャラクターがゴールを目指してしっかりと前に進んでいるのが確認できた。
ゲージが貯まったので、次にもも上げに移行。今回はCPとの対戦だったが、相手の進捗状況も表示されるので、「負けるものか」とつい力が入る。
1回目の挑戦は、13秒でゴール。辛うじて対戦相手には勝利できたが、岡さんによると「10秒を切ると好タイム」とのことだったので、再度挑戦。
先ほどはもも上げのタイミングがうまくつかめていなかったが、今度は反省を生かしてスムーズに移行できた。「こんな短い時間でも、もも上げを続けるのってキツいな…」など考えながらゴール。今度はなんとか10秒台を出せた。
ゲームをプレイする筆者の姿。
周りの目も気にならないほど熱中できる
筆者の運動不足もあるが、短い時間の中でなかなかの運動量とゲームの楽しさが詰まっていた。良いスコアを出すために無意識により良いフォームで走ろうとするので、子どもの歩行や走行にとってもプラスになるだろう。
シンプルながらスコアや対戦相手の存在が、大人でも「もう1ゲーム!」と熱中する面白さにつながっていると感じた。
続いて、ストーリーに沿ってミッションをこなしていくクエストも体験した。こちらはパルクールやダンスがベースで、その場でポーズを決めたり、指示された動きをしたりしてポイントを獲得し、一定のスコアでミッションコンプリートとなる。
対戦型ではないので余裕をもってプレイできるかと思ったが、タイミングに合わせて指示された動きをするのは意外と難しい。オソトプラクティスより複雑な動きも多いので、遊びごたえは十分にある。
クエストは初級・中級・上級に分かれており、岡さんいわく「上級をクリアできるのは相当ダンスなどが上手な子」とのこと。遊んでいるうちに自然とダンススキルも磨かれそうだ。
クエストモードは遊びごたえ十分!大人の方が苦戦しそう…
よく考え抜かれたコンテンツの設計と合わせて筆者が驚いたのはセンサーの精度だ。例えば、ダンスのクエストなら右足を前に出して左足を下げて…といった複雑な動きが連続するが、ちゃんとセンサーが正しく認識していた。遊んでいる限りでは反応しなかったり、誤認識されたりはなかったので、子どもも細かなことを気にせずに遊びに没頭できるだろう。
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●DIGICALIZEDをきっかけに外遊びが定着するかも
DIGICALIZEDの良いところはただ体を動かすのが楽しくなるだけでなく、デジタルとも連携しているのでファーストインプレッションで子どもの興味を惹きつけられること。
子どもが「面白そう!」と思って外に飛び出せば、親にとっては万々歳。継続を促す要素も多いので、自然と子どもが外遊びをするきっかけになるだろう。
一人ではなく家族や友達と競い合える点も良い。コミュニケーションが活発になったり、子どもの得意な領域に気づけたりと、いろいろな相乗効果が期待できる。もし筆者のように運動不足な親御さんがいれば、「一緒にやってみない?」とこちらから子どもを誘ってみるのもありだろう。(フリーライター・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中