HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売され、忘年会などで、「ドラクエ」の思い出話に華を咲かせている、という往年のファンもいるでしょう。「やったことある?」と話題になるのが、実行するとゲームバランスが崩壊してしまう禁断の裏技です。
冒険の書が消えないかドキドキして起動したFC版『ドラクエ3』(マグミクス編集部撮影)
【画像】え…バグだと言ってくれ! コチラが『ドラクエ4』マーニャの変な(?)スパッツ姿です
歴代『ドラクエ』でドハマリした裏技の思い出
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が発売され、多くの勇者たちが「ドラクエ」世界の冒険へと旅立ちました。忘年会などで、「ドラクエ」の思い出話に華を咲かせている、という往年のファンもいるでしょう。
よく話題にのぼるのが、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の「ロンダルキアへの洞窟」の過酷さや、「ふっかつのじゅもん」のミス、そして『ドラクエ3』での「ぼうけんのしょ」が消えるつらい思い出です。また、「やったことある?」と話題になるのが、実行するとゲームバランスが崩壊してしまう禁断の裏技です。
ファミコン版『ドラクエ2』:「はかぶさのけん」
2回攻撃が可能なものの、攻撃力は低めな「はやぶさのけん」と、攻撃力は強力ながら、装備すると呪われてしまう「はかいのつるぎ」をかけ合わせるというものです。高い攻撃力で、2回攻撃ができるという、難易度が高過ぎる『ドラクエ2』をクリアするうえで非常にありがたい裏技でした。
やり方は、はやぶさのけんを装備して「ハーゴンの神殿」に入ります。そして、はかいのつるぎを装備し、呪われた状態で「ルビスのまもり」を使うと、装備ははやぶさのけんに戻るのですが、はかいのつるぎの攻撃力は保たれたままとなります。
ファミコン版『ドラクエ3』:「ぼうぎょキャンセル」「ランシールバグ」
ファミコン版の『ドラクエ3』では、戦闘中、「ぼうぎょ」を選んだあとキャンセルし、別の行動を選ぶと防御状態のままで攻撃や呪文が使えてしまいます。4人目の仲間はぼうぎょを選んだあとのキャンセルができないため、1~3人目までにしか使えないものの、敵から受けるダメージを軽減させながら行動できる、便利な裏技です。
また、「ランシールバグ」と呼ばれる、バグ技があります。「ランシール」にある「ちきゅうのへそ」では、仲間と離れ、ひとりでダンジョンに挑むことになります。しかし、最初からひとりでちきゅうのへそへに入る神殿に向かい、ダンジョンに進まずに町に戻ると、バグ状態になります。バグ状態になると、アイテムを増殖ことなどができるようになります。
ただ、バグ状態ではセーブデータに異常が発生するなどの危険があり、のちにバグが改修されたバージョンが出荷されるようになりました。バグ改修バージョンでも、ランシールバグと似た状態になる裏技が発見されています。
PS2版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』:「ふくろでアイテム無限増殖」
バグ技といえば、ファミコンソフトにありがち……と思いきや、PlayStation 2でのリメイク版『ドラクエ5』にも、アイテムを無限増殖させる裏技がありました。「ふくろ」の一番うしろにあるアイテムを仲間の誰かに渡しても、ふくろの中身から消えない、というバグを利用したものです。
ただ、実行するにはコツが必要です。まず、ふくろの1番下に増殖したいアイテムを置きます。そして最後から2番目のページに戻り、アイテムの上で方向キーの「右」と「○」ボタンを押します。この時、ほんの少しだけ○ボタンの方を方向キーより遅く押すようにします。すると、増殖したいアイテムにカーソルが移るので、仲間に渡すコマンドを実行します。
ほかにも、フィールド上を歩いている際にディスクを取り出してしまう、という荒々しいバグ技もありました。読み込まれていないフィールドは何も表示されませんが、歩いていけてしまうという、相当な危険が伴う遊び方です。