スマックダウンが現地時間10日、オレゴン州ポートランドで行われ、ポール・ヘイマンが「ローマン・レインズはロイヤルランブル戦に出場する。優勝してレッスルマニアへ行く」とレインズの意向を代弁した。
レインズは4日前のロウでソロ・シコアとのトライバル・コンバット戦に勝利。一族の長の座を完全に取り戻した。ヘイマンがこの日のオープニングに登場。統一WWE王者・コーディをリングに呼び込むと、「ローマン・レインズはあなたに敬意を表し、対面で伝えろと命じました。ウラファラを取り戻したローマン・レインズは王座を獲り戻しにくる」とレインズの意向を伝えた。そして「これは確定事項です」としたうえで、「ローマン・レインズはロイヤルランブル戦に出場する。優勝してレッスルマニアへ行く。そして、あなたと統一WWE王座戦で戦います」と宣言。ブラッドライン抗争に終止符を打ったレインズが1年ぶりの頂点返り咲きに乗り出す意向を明確にした。
コーディがマイクを手に口を開こうとしたところで、ケビン・オーエンズが観客席に現れた。両者は2・1『ロイヤルランブル』での統一WWE王座ラダー戦を控える。「コーディ、落ちるところまで落ちたな。バッド・ブラッドでレインズと組んだ時も驚いたが、ここまでとはな。ロウでロックと握手だと? ヤツがお前をおだてたからか? そして今、ヘイマンとも握手した」と罵倒したオーエンズは「ローマン・レインズが王座を取り戻しに来る? コーディ、自業自得だぜ。ブラッドラインは壊滅させるべきだった。なのにレインズを助けやがって。レインズが王座を取り戻したらWWE自体が終わりだ」とコーディ批判を展開した。
するとコーディがリングを降り、オーエンズに向かって殺到。客席で何度も殴りつけた。その間、リング上にジェイコブ・ファトゥとタマ・トンガが出現。大ブーイングの中、二人がヘイマンに迫ると、ジミー・ウーソが駆けつけた。トラースキックを連発して二人を次々になぎ倒したジミーはサモアンレッキングボールを叩き込む。さらにイスでタマ、ファトゥを殴りつけた。
だが、次の瞬間、ファトゥがフライングヘッドバットを発射。タマと二人がかりでジミーを暴行し、ファトゥはレフェリーやスタッフにもトラースキックを見舞う暴挙に出た。そこへコーディが戻ってきてタマを蹴散らすと、ファトゥの突進をかいくぐってラリアットで場外に叩き落とした。
その後、ファトゥ&タマはUS王座戦「中邑真輔vsLAナイト」に乱入した。そこへコーディとジミーがやってきてトラースキックを乱れ打ちで二人を撃退。コーディのアピールをニック・オールディスGMが認め、この日のメインで両チームのタッグ対決が行われることになった。
シコアの次週スマックダウン登場が決まった中、ファトゥがポップアップ式サモアンドロップでジミーを叩きつけて先制。タマがトペアトミコ、ファトゥがセントーン、サモアンレッキングボール連打とジミーに集中砲火を浴びせた。防戦一方に追い込まれたジミーがトルニージョで突破口を開くと、コーディが高速パワースラム、ディザスターキックとタマに波状攻撃を浴びせて挽回。タマとファトゥを次々に場外へ落とすと、トペスイシーダを発射した。タマがヴェレノで突き刺しても、コーディが雪崩式ブレーンバスター、ジミーがウーソスプラッシュの波状攻撃を浴びせた。
ファトゥがカットに飛び込んでもコーディがコーディカッター、ジミーがトペスイシーダで分断したが、ここでオーエンズが乱入してきた。コーディが迎撃し、両者はバックステージになだれ込んで乱闘。リング上ではジミーがスピアー、ウーソスプラッシュとタマを攻め込んだが、最後はファトゥがインプラントDDT、ムーンサルトとたたみかけてジミーから3カウントを奪った。
そしてコーディとオーエンズは乱闘したまま再び会場内へ。オーエンズは機材用コンテナ上でパイルドライバーを狙ったが、阻止したコーディがタックルをぶちかました。両者は下にあったテーブル上に落下。ともに大の字のまま番組終了となった。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。