リーゼント込みで50万円、龍を入れて60万円、幟(のぼり)を入れて80万円、北九州市二十歳の記念式典は今年もド派手だった

リーゼント込みで50万円・龍を入れて60万円・幟を入れて80万円

ここからはド派手な会場内の中でも、ひときわ目立っていた面々を紹介する。

自動車整備士を目指す専門学校に通っている男性。

「リーゼントまで入れて50万円くらいですかね。アルバイトして貯めました。将来の夢は立派な自動車整備士になることです。来年国家試験があるんで勉強頑張ります」

なんと肩に龍が巻き付いた袴で一際目立っていた彼。すべて込みで60万円という驚きの袴で多くのメディアから取材を受けていた。

髪まで虹色に決めた男性、幟などすべて込みで80万円だそう。袴の袖には優雅に舞う鶴とスパンコールが!

多くの若者たちは、中学などのグループで集まっているのだが、雷太鼓を背負った彼は、周りがスーツで参加する中、ひとり袴で来場。

「メリーという名前でラッパーをしています! 今年来るんで覚えてください!」 

幟やバルーンを持つ係が必要になるなど、もはや参加者単体では成立しなくなっているド派手衣装の完成形がこちらのお二人。横に立つ旗持ち2名に加えて、後ろの大きな風船もそれぞれ関係者が支えているのだ。4名の黒子を従えた2人の将来に幸あれ!

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ずっと撮りにきたいと思っていた

多くのTV局や、新聞などメディアが取材する北九州市二十歳の記念式典。わざわざ写真を撮りにきたというアメリカ出身のカメラマン・アレックスさんにも話を聞いた。

「北九州の成人式はずっと撮りに行ってみたいと思っていたから感激です。ここまで自由にファッションを楽しむ文化は世界中見渡しても見つからないですよ。個性を主張していて本当に素敵だなと思います。撮影することができて幸せですね」

ちなみにアレックスさん、去年一番嬉しかったことはドジャー・スタジアムで大谷翔平に「頑張れ」と言ったら「ありがとう」と返事をされたこと! すごい!

最後に、今年はシックな袴姿で式典に参加した北九州市の武内和久市長にも話を聞くことができた。

「昨年も申し上げたとおり、“誰かの価値観を否定しない街に”という政策が実現できていると思っています。北九州市は、昨年1965年以来60年ぶりに人口の転入超過(492人の人口増加)を達成しました。住み続けたいと思っていただいている若者の数が増えて、転出者に歯止めがかかったことが要因です。これからも若者や、多くのスタートアップの企業などに魅力的なまちづくりを進めていくので、北九州市をよろしくお願いいたします。20歳の皆さま、本日はおめでとうございます」

北九州市のド派手な衣装を支え続けている「貸衣装みやび」。なんと2024年にはパリコレに招かれてショーを披露。今年もコレクションから声がかかっているそうだ。暗いニュースが多い世の中だが、北九州のド派手な盛り上がりはまだまだ続きそうだ。

 写真/篠原祐介