・鹿児島焼酎71種類
注文は食券を購入する形で、食べ物は立ち飲み屋という感じの軽いつまみばかりだが、面白いのは食券機のボタンに「鹿児島焼酎」というひとまとめのメニューがあること。この「鹿児島焼酎」が250円、300円、350円、400円、500円と分けられていて、500円の鹿児島焼酎の中に『魔王』があるのだ。
試しに『魔王』を注文してみたところ、グラスになみなみと注がれている。前述の通り、そこまで酒好きではないので、おじさんほどありがたみを実感することはなかったが、カッカするような胸の温かさが寒い夜に染みたのであった。
また、焼酎の種類は、鹿児島、南薩、北薩、大隅、姶良・伊佐、離島と6エリア71種類あり、オリジナルの珈琲焼酎なるものもラインナップされているところにはこだわりが感じられた。焼酎の一点突破っぷりが凄い。
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・ネットのバズとは別の視点
それでいて安いんだから、1杯引っ掛けることに特化していると言えるだろう。店の見た目に分かりやすい鹿児島感はないだけに、地元民に激推しされなければ絶対に入らなかったこの店。ゆえに、外向けじゃない鹿児島を感じたのであった。
ネットやSNSでまとめを見て飲食店を探す時代。分かりやすい武器のある店がもてはやされる時代だ。しかし、地元のおじさんの噂には「バズること」とは別の視点がある。その極めてちょっとしたオススメポイントに、激しく鹿児島を感じた夜であった。