【新日本】ファンタズモがコブと場外ドローでTV王座V1 ともに再戦アピール

『Battle in the Valley 2025』アメリカ・San Jose Civic(2025年1月11日)
NJPW WORLD認定TV選手権試合 △エル・ファンタズモvsジェフ・コブ△

 ファンタズモがコブと場外ドローでTV王座初防衛。両者とも再戦を希望した。

 がんの闘病生活に打ち勝って昨年暮れに復帰したファンタズモ。1・4東京ドーム大会では成田蓮、大岩陵平、コブとの4WAY戦を制し、TV王座戴冠を果たした。この一戦で負けていないコブが再挑戦を要求。この日、ファンタズモのV1戦が実現した。

 一進一退の読み合いで幕を開けると、コブが滞空式ブレーンバスタースラムで先制。ファンタズモもツアー・オブ・ジ・アイランド狙いをDDTで切り返し、ライオンサルトを放ったが、コブはアスレチックプレックスで譲らず。倒れ込みラリアットを振り下ろす。ファンタズモもスピニングネックブリーカー、サドンデスと猛反撃。フェンス外のコブに向かってサンダーキス’86を放ったものの、そのまま両者リングアウトとなった。

 痛み分けに終わった両者は試合後も乱闘を展開。「2人の人間が互いを倒せなかったならば、どちらかが勝つまで、また闘うんだ」と主張したファンタズモは「だからジェフよ、再戦だ。場所は問わない」と決着戦をアピール。コブも望むところで「いいか、俺は今夜お前に負けていない。そして幸運にも、お前も俺に負けてはいない。だから、お前がそのベルトにふさわしい男なのであれば、もう一度闘おう。いつでも、どこでも、どの大陸でもいい」と口をそろえた。両者が合意したことで、決着戦となる両者のTV王座再戦が実現濃厚となった。

【ファンタズモの話】「クソ、思い描いていたNJPW WORLD認定TV王座の初防衛ではなかった。リングアウトなんて。会場に来てくれたファンたち、NJPW WORLDのファンたち、Trillerのファンたち、そしてYouTubeの後日無料配信を見るファンたちの愛があるというのに。こんなカタチは望んでなかった。だがジェフは俺を倒していないし、俺もジェフを倒していない。これはプロフェッショナルレスリングだ。つまり、2人の人間が互いを倒せなかったならば、どちらかが勝つまで、また闘うんだ。今日はサンノゼの人たちの熱を感じていたよ。さらに15分闘いたかったところだけど、大会の進行もあるし、すでに今日は30分引き分けがあったしね。だからジェフよ、再戦だ。場所は問わない。日本になるだろうが、後楽園でも、大阪でも構わない。日本でやるならジェフ・コブとエル・ファンタズモの15分制限NJPW WORLD認定TV王座戦2戦目だ!リングアウトはなし。俺に勝ちたいなら、ピンフォールかサブミッションを決めるしかない。俺の選択肢はピンフォールだけだな。サブミッションをお前にかけるのは難しいだろうから。チクショー、俺は現実主義者なんだ。とにかく、サンノゼの皆からの愛に感謝を。アリガトウゴザイマス。今回はうまくいかなかったが、次回は間違いなく、ニュージャパンにあの3文字が響き渡る……(※小声で)E.L.P!」

【コブの話】「エル・ファンタズモ、改めて新日本プロレスのリングに戻ってこられてよかった。前に言ったように、この団体は最大ではないかもしれないが、最高の団体だ。そして、エル・ファンタズモよ。お前は俺の望む、俺のものであるはずのNJPW WORLD認定TV王座のベルトを持っている。(※顔をアップにして指でフレームを作り)決まってるだろ。テレビ映えする顔だ。エル・ファンタズモよ、前にも言ったが、光るジャケットに光るサングラスはテレビ視聴者には刺激が強すぎる。光過敏性発作で訴える人が出るのも時間の問題だ。いいか、俺は今夜お前に負けていない。そして幸運にも、お前も俺に負けてはいない。だから、お前がそのベルトにふさわしい男なのであれば、もう一度闘おう。いつでも、どこでも、どの大陸でもいい。北米、南米、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア……南極はどうだ? ペンギンにレフェリーを務めてもらおう。リングアウトはなしだ。真のテレビ王を決める……それは俺だ」