昭和、平成、ニュージェネレーションシリーズに絞って、チートな技を使うウルトラ戦士を3体解説します。
「魂之工房(TAMASHII STUDIO PREMIUM)ウルトラマンゼロ -10年の軌跡-」 (C)円谷プロ
【画像】えっ、必殺技カッコいい! こちらがチート過ぎる必殺技を持つ「最強ウルトラマン」です(5枚)
昭和、平成、ニュージェネのチートウルトラマン
ウルトラマンシリーズは、誕生から50年以上の歴史を誇る人気シリーズです。これまでに多数のウルトラ戦士が登場し、それに対する強敵も次々と登場しました。
そんななか、強敵を倒すにふさわしい数々の必殺技や能力が考案されてきており、長い歴史を振り返るとパワーインフレもまた避けられない宿命です。思わず「その技、チート過ぎるだろ!」と叫びたくなる技も少なくなく、一部のファンの間では「チートラマン」と呼ばれるウルトラマンも存在します。
ここでは昭和、平成、ニュージェネレーションシリーズに絞って、チートな技を使うウルトラ戦士を3体紹介します。
ウルトラマンタロウ「ウルトラダイナイマイト」
まずはウルトラ6番目の弟「ウルトラマンタロウ」で、第35話「必殺!タロウ怒りの一撃!」でカタン星人相手に披露した大技「ウルトラダイナマイト」です。
どういう技かといえば「ウルトラダイナマイト!」と叫んだタロウが全身を真っ赤に燃え上がらせて、カタン星人めがけて突進し、なんと自身の体も含めて爆発してしまうのです。初見だと「え、タロウも死んでしまったの!?」と思った人も少なくないのではないでしょうか。
映像は俗にいう「カポック爆破」と呼ばれる手法で撮影されており、タロウもまたカナン星人もろとも木っ端みじんに吹き飛び、赤いタロウの肉片まで確認できるほどです。
しかし次のカットではタロウは元通りの身体に戻っており、ひと安心。これについては「ウルトラ心臓」の力で再生すると設定されています。
なお、ウルトラマンタロウは第25話「燃えろ! ウルトラ6兄弟」では、スーパーウルトラマンタロウとして、ウルトラ5兄弟と融合合体を果たしており、容姿こそ変わらないものの、後のメビウスインフィニティーにもつながるチート要素満載の複数合体ウルトラマンの先駆けヒーローでもあります。
ウルトラマンレジェンド「スパークレジェンド」
続いて平成からは『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場した「ウルトラマンレジェンド」です。
レジェンドが登場したのは本作のクライマックス、宇宙全体の正義を司る「デラシオン」が送り込んだ全長1600mにも及ぶ宇宙最強の兵器「デラシオン」との戦いです。
地球を破壊するためにデラシオンが放った1000万度の高熱プラズマ弾「イレイザーボール」をそのエネルギーごと「オーラルパワー」で吸収し、自らの身体を高速回転させて生み出す「スパークレジェンド」で粉砕しました。
ジャスティスは、ウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスが合体して誕生したウルトラマンですが、「他のヒーローとは次元の違う神秘的な超パワーを持っているが、その多くは謎に包まれている」と設定されており、技はもちろん存在そのものがチートです。
その特異な設定故に本作以後、活躍する機会に恵まれませんでしたが、配信作品『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』で久々に再登場を果たしました。
「S.H.Figuarts シャイニングウルトラマンゼロ」(BANDAI SPIRITS) (C)円谷プロ
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まさにチート技の極み!
シャイニングウルトラマンゼロ「シャイニングスタードライヴ」
ニュージェネは、作品としては『ウルトラマンギンガ』以降を指し、ヒーローとしては「ウルトラマンゼロ」をカウントする場合もあるため、ここではゼロとそのチート技を取り上げます。
現在に至るまでさまざまなタイプチェンジを披露してきたゼロは、「ゼロ無双」などと呼ばれるほどに強いウルトラマンとして知られていますが、『ウルトラゼロファイト 第二部』で初登場を飾ったシャイニングウルトラマンゼロでは、時間を逆行させる技「シャイニングスタードライヴ」を使うまでに至りました。
本作では、この技を発動させることによって、無残に殺されていったウルティメイトフォースゼロの仲間たちを復活させましたが、まさにチート技の極みといえるでしょう。
その後、『ウルトラマンジード』の劇場版や『ウルトラマンZ』での登場例がありますが、一度タイプチェンジすると著しくエネルギーを消耗する設定が付与されており、安易に活躍させないような配慮されています。