ダカールラリー2025、トヨタのモラエスがフォードのエクストローム下しステージ7勝利。総合首位ラテガンのリードはほぼ消滅

 サウジアラビアを舞台に開催されているダカールラリー2025。ステージ7では、TOYOTA GAZOO Racingのルーカス・モラエスがライバルであるフォードのマティアス・エクストロームを下し勝利を掴んだ。

 1月12日(日)、ドライバーたちはアル・ドゥワディミ付近の418kmのステージに挑んだ。それに向けて、主催者側はドクターヘリが出動できるよう、ルートとスタートのタイミングを調整した。

 また、ステージ7は突然の雨に見舞われ、ルートはさらに厳しさを増した。そして158km地点ではロードブロックのミスにより、何人かのドライバーがルートに迷い、ステージ中盤の20kmの区間を事実上無効とせざるを得なくなった。

 前日にはメカニカルトラブルで3時間以上をロスし、総合優勝争いから脱落していたモラエスだが、ステージ7ではこうした混乱から抜け出し、トヨタ・ハイラックスT1+を駆って、エクストロームに7分41秒差の圧倒的なステージ勝利を飾った。

 ステージ7最初のチェックポイントではトップに立っていたエクストロームだが、その後モラエスやセンチュリーのマシュー・セラドリ、チームメイトのミッチ・ガスリーJr.に次ぐ4番手に後退。しかしステージが進むにつれ順位を挽回し、最終的には今大会での自己最高位となるステージ2位となった。

 ロードブロックのミスによりタイムを失ったドライバーに対して救済処置が取られ、ガスリーJr.がステージ3位。ダチアのナッサー・アル-アティヤは、一時はモラエスから40分以上の差をつけられていたものの、修正により11分15秒差でのフィニッシュとなった。トヨタのセス・キンテロがステージ5位、トヨタのプライベーターであるオーバードライブのヤジード・アル・ラジがステージ6位で続いた。

 総合首位を走るトヨタのヘンク・ラテガンは15分遅れ。ステージ15位に終わり、7分のリードがほぼ消滅。アル-ラジがまずまずの1日を過ごし、総合順位でラテガンに21秒差まで迫った。

 エクストロームもラテガンから10分差にまで迫り、アル-アティヤも同様に残り5ステージで21分57秒差までタイムを縮めた。総合5番手〜6番手のガスリーJr.やセラドリも総合優勝の可能性を残しており、共にステージ7を終えて1時間以内の差でラテガンを追っている。