CES 2025に見るスマートグラスとAIグラスの未来 Vol.08 [CES2025]

スマートグラスとAIグラス


時代は繰り返す。Google Glassの利活用でメルセデスベンツではスマートウォッチとの連携も考えられていたCES2014

2013年に登場したGoogle Glassは、CES 2014で多くの企業がその活用方法を提案するきっかけとなった。例えば、メルセデスはGoogle Glassをナビゲーションサポートに活用する可能性を示唆していた。


昨年はApple Vision Proに関連するデバイスが多く展示され、今年はそのアイコンタクト機能を意識したUltraReality Technologyの「EyeBliss」が注目を集めた。このデバイスは、ゴーグルを装着したままでもアイコンタクトを取れるよう、顔をプリレコードして使用する仕組みを採用している。Apple Vision Proが提案するアイコンタクトとは少し異なるものの、CESのユニークなガジェットとして存在感を示していた。

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「スマートグラス」は「AIグラス」へと変貌


本題に入ると、今年のCESでは昨年まで「スマートグラス」として展示されていた製品の多くが「AIグラス」としてリブランディングされていた。スタートアップエリアやデジタルヘルスエリア、エイジテックエリアなど、どのエリアでもAIグラスが目を引いていた。このことは、メガネ型デバイスがもたらす新たな知的体験への期待感が依然として高いことを示している。

かつてApple Watchが登場し、時計型デバイスが急成長を遂げたが、現在ではその市場は成熟し、安定を見せている。スマートグラスやAIグラスも同様に、「決定打」となる製品の登場を待つ段階にあり、今後も多くの企業が参入を続けるだろう。例えば、AmazonのスマートグラスやRay-BanとMetaのコラボ製品は、まだ市場を席巻するような存在には至っていない。