北海道でカップ焼きそばと言えばコレ! 「やきそば弁当」の福袋(1188円)に味の想像がつかない商品が入っていた

カップ焼きそばといえば、「ペヤング」を挙げる人は多いと思う。しかしそれは東日本、とくに関東エリアが中心で、島根出身の私(佐藤)は正直、東京に来るまでペヤングを食べたことがなかった。さすがに名前は知っていたけどね。

おそらく北海道でもペヤングの名前は挙がって来ないはず。なぜなら、北海道には「やきそば弁当」、通称やき弁があるからである。そんなやき弁の福袋を、有楽町・交通会館の「北海道どさんこプラザ」で発見したので、紹介させて頂こう。

・やき弁の福袋

北海道でやき弁が定着しているのは、製造元の「東洋水産」と関係している。水産加工品の製造・流通を担ってきた東洋水産は、元々北海道に販路を持っていた。食品の販売でもその販路は活かされ、北海道でのシェアを築くに至ったのである。今でも販売の中心は北海道で、関東で見かける機会は少ない。

都内で確実に手に入るスポットとなると、北海道物産展かもしくはアンテナショップくらいではないだろうか。どさんこプラザも常備するお店のひとつである。

年初めには「やき弁福袋」(税込1188円)まで販売している。同じ売り場に、北海道「ベル食品」のカレー福袋(税込2160円)も並んでいた。

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・いかめし味だと!?

カレー福袋にも惹かれたが、結局やき弁をチョイス。

中身はやき弁6種類。こんなに種類があるなんて知らなかったよ。定番のやきそば弁当に、ちょい辛・たらこ味バター風味、それからねぎ塩味・コク甘ソース。

そして1番味が気になったのは、森町名物いかめし味である。ペヤングもかなり突飛な味を販売しているのだが、やき弁も突飛さでは負けていないかも。どんな味がするんだ!?

さっそく作るとしよう。味を比べるために、定番のやき弁も一緒に作るぞ。まずはフタを開けて中身を全部出す。液体ソースとかやく……。

それに粉末スープとふりかけがついている。これぞ、やき弁の特徴。麺に使ったお湯(もどし湯)で粉末スープを溶くのである。

スープは商品によって種類が異なっている。いかめし味にはみそ味の特製カップスープ。ちょい辛とたらこ味バター風味にはコンソメスープが付いている。

かやくを麺の上にあけてお湯を注いで3分待つ。

3分経ったら湯切り口をあけてそのままお湯を捨て~……ず! 粉末スープを入れておいたカップに湯を流し込む。これこそがやき弁の醍醐味!

お湯をムダにせずスープに再利用、地球に優しい「エコロジカルやきそばシステム」といっても良いだろう。

そうして2種のやきそばと2種のスープの完成です。

まずは通常のやき弁。ソースの味は割とあっさりとしていて、日清UFO明星一平ちゃんほど濃くはない。麺に対して具材の量が少なく、ペヤングに通じるものがある。

一方のいかめし味はというと……。コレ、いかめしかなあ? 通常版よりもソースは少し甘めで、かやくにいかの欠片(かけら)は入っていたけど、いかめしと言われる微妙かも。「いかめし風」と考えれば納得できるかな。

個人的には付属のみそスープがめっちゃ美味いと感じた。やきそばよりもずっと美味くて驚いた。

ということで、やき弁はスープがあってこそだ。いまだ食べたことがないという人は、ぜひ2つを一緒に食べて、その美味しさを感じて欲しい。