「ドラクエ」シリーズおいて、城や町のなかにあるツボやタンスをあさることに「不法行為では?」と罪悪感をおぼえるプレイヤーは少なくありません。HD-2D版『ドラクエ3』では、往年のドラクエファンに配慮してか、タンスやツボに入っているアイテムに対する町の人びとの考えを聞くことができます。



ツボやタルについて、少年から重要(?)な証言が!

【画像】え…つまり… コチラが深く考えると「ヒエッ」となる、海で拾える装備です

ツボやタルはセーフ! でも、それ以外は?

「ドラゴンクエスト」シリーズでは、町や城にあるツボ、タンスや壁にかかっている袋などにアイテムが隠されていることがしばしばあります。世界を救う勇者一行が民家を「あさる」ことに、ゲームとはいえ罪悪感をおぼえてしまうプレイヤーは少なくないでしょう。

 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、この問題について、町の人からさまざまな話が聞けます。たとえば「アリアハン」の城下町の「ルイーダの酒場」にいる武闘家風の人物に話しかけると、「しまった! 宿屋のカベに袋をかけたまま忘れてきてしまった。たしかやくそうかゴールドをいれてたっけ…… 拾ってくれた人の役に立ってくれればまあいいか」と言われます。

 また、城下町にいる少年は「ツボとかタルのなかに物を捨てたり 入れたっきり忘れちゃう人がいるんだよ おとなになってだらしないよね。だからボクがツボとタルのなかをたしかめて掃除してるのさ」と得意げに教えてくれます。

 彼らの話をまとめると、町のなかのツボや袋、タルに入っているものは「誰かの忘れ物」である可能性が高いです。「レーベの村」の西にある木の下では「落とし物をしてしまった」と話す人物にも会えることから、『ドラクエ3』の世界では忘れ物や落とし物をする旅人が多いのかもしれません。

 同じくレーベでは「町の外を歩いていると色んな道具を見つけることがあるだろう? 人が食べられる薬草が生えてたり誰かが落としていった荷物だったりそれこそ宝箱だってそうさ。それらは君への天の恵み。見つけたらありがたく頂いておくといい」というセリフも聞くことができます。町中のツボやタルに入っているアイテムも、フィールド上の「キラキラ」で拾えるアイテムと同様に「天の恵み」だと思ってありがたく頂戴して問題ないようです。

 一方で、タンスについては「お咎めなし」と言い切れない側面もあります。アリアハンの城下町の兵士は「バコタというドロボウは人の家のタンスやクローゼットからモノを盗んでいたそうだ。まったくとんでもないヤツさ。キミのようなしっかりした若者を見習って欲しいものだよ」という話を聞くことができます。さらに、アリアハンの王様や大臣からは「『とうぞくのカギ』を手に入れても、民家をあさったりしないように」という、主人公にクギを刺すようなセリフを言われます。

 とはいっても町中のタンスや宝箱の中身は、冒険を進めるうえで貴重な資源であることも確かです。城や町を探索して得られたアイテムは魔王を倒す目的で使えば、結果的に世界平和につながるので大目に見てくれる……と思いたいものです。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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