【ネタバレあり】本性を出したジョッド、目的はいったい?最終話に向け「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」全話プレイバック!

ディズニープラスで独占配信中の「スター・ウォーズ」シリーズ最新作「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」。平和な惑星で暮らす子どもたちが、思いがけない大冒険に巻き込まれる全8話の本作は、いよいよ残すところあと1話のみ。過酷な旅の末4人はついに故郷アト・アティンに戻ったが、まだまだ予断を許さない怒濤の展開を迎えている。1月15日(水)配信の最終話を前に、改めて“スケルトン・クルー”によるこれまでの冒険を振り返ってみたい。


“スケルトン・クルー”の大冒険を最終話直前におさらい! / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

※本記事は、第7話までのネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)に該当する要素を含みます。未見の方はご注意ください。

■子どもたちが見つけた“大冒険の始まり”。第1話「ホントの冒険ができるかも」


アト・アティンで暮らす普通の少年、ウィムとニール / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

「スケルトン・クルー」の舞台は、銀河帝国に代わって新共和国が治める『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』(83)のあとの時代。しかし辺境では海賊行為が横行するなどまだまだ不安定な情勢で、第1話の冒頭にも海賊船による貨物船の襲撃シーンが挿入されている。シリーズ第1作『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』(77)の領事艇の拿捕シーンを彷彿とさせる、心躍る幕開けだ。


ある日、宇宙船を見つけたことからすべてははじまる / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

主人公の子どもたちが住んでいるのはアト・アティン。帝国時代の面影もない、平和で静かな惑星だ。父とふたり暮らしのウィム(ラビ・カボット=コニャーズ)はジェダイに憧れる好奇心旺盛な男の子。憶病だけど心優しいエイリアンのニール(ロバート・ティモシー・スミス)とは、いつもつるんでいる親友同士だ。テストの朝に寝坊したウィムは、学校への近道である森を通っている時に、地中に埋まった謎のハッチを発見。ジェダイ聖堂の跡地だと思い込んだウィムは、放課後にニールを連れて再び森を訪れた。そこに現れたのが同級生で負けず嫌いのファーン(ライアン・キーラ・アームストロング)と、その親友で計算に強いKB(キリアナ・クラッター)。彼女たちはレース用バイクのコンバーターが壊れたため、代わりを見つけるため森に来たのだ。


突然宇宙船が動き出し、銀河のはるか彼方で迷子になってしまう / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

4人はハッチをこじ開け中に入るが、そこは聖堂ではなく宇宙船だった。ウィムがうっかりコクピットのスイッチを押したため自動操縦モードが起動。宇宙に飛び出した宇宙船は、ハイパースペース航路を抜け4人を遠い宇宙に運んでしまった…。監督はMCU版「スパイダーマン」シリーズのジョン・ワッツ。4人のキャラクター描写から絶叫しながら宇宙の彼方に飛び去るラストカットまで、ワクワク感がたっぷり詰まった一篇だ。

■海賊の巣窟は危険がいっぱい…!ワクワクが詰まった第2話「バリアを越えてはるか遠くへ」


なんとも胡散臭い謎の男、ジョッドが2話より登場 / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第2話では、いよいよフォースを操る“謎の男”ジョッド(ジュード・ロウ)が登場する。見知らぬ宇宙で途方に暮れる4人の前に、船内で眠っていた壊れかけの海賊ドロイドSM-33(声:ニック・フロスト)が現れる。アト・アティンのことは知らないというSM-33の提案で、一行は情報を得るため近くの宇宙港に行くことにした。


冷酷な海賊、キャプテン・ブルータスとガンター / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

宇宙港ボーゴに到着した4人は、そこが海賊たちの巣窟だと知る。ウィムが持つアト・アティンの通貨を見た海賊たちは「旧共和国のクレジットだ」と色めきだった。SM-33の活躍でなんとか海賊たちをかわした4人は、アト・アティンが海賊たちの間で語り継がれる幻のお宝が眠る惑星だと知らされる。


捕らえられた子どもたちは、営倉でジョッドと出会う / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

ボーゴから脱出しようとした一行は、あと一歩のところで海賊キャプテン・ブルータス(フレッド・タタショア)に捕らえられてしまう。営倉に閉じ込められた4人は、そこでジョッド・ナ・ナウッドと名乗る男と出会う。彼はウィムらに、船に乗せてくれれば故郷の星に送り届けると言い出した…。ジョッドのほかブルータスやその部下ガンター(ジャリール・ホワイト)らメインキャラクターが集合し、これでお膳立てが整った。

■アト・アティンはお宝の眠る惑星?冒険が本格始動する第3話「航行に問題のあるとても面白い星」


“スケルトン・クルー”による冒険が本格的に始動! / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第3話ではいよいよ“スケルトン・クルー”が結成される。ジョッドはフォースを操り、4人と営倉からの脱出に成功。SM-33も連れ戻しなんとかボーゴを後にした。ジョッドは月の天文台にいるフクロウのような見た目をしたエイリアンで、古い友人だというキム(声:アリア・ショウカット)を訪ね、アト・アティンの星図を見つけてもらおうと提案。ファーンはジョッドに不信感を抱くが、ウィムはフォースを使う彼をジェダイだと信じ行動を共にすべきと主張した。星やハイパースペース航路に精通しているキムによると、アト・アティンは旧共和国時代のお宝が眠る9つの惑星の一つ。外から見えないよう隠されているのだという。キムは4人から得た情報をもとに、アーカイブからその場所を絞っていった。

そのころ、2機のXウイングが天文台に向かっていた。実はジョッドはお尋ね者で、キムは彼が天文台に来ることを新共和国に通報していたのだ。ジョッドはウィムたちに、「迷子になった君らを助けて褒美をもらおうとしていた」と明かした。彼の同行を認めた4人はXウイングをかわし、キムの検索データを頼りにハイパードライブで飛び去った。


Xウイングとの戦闘も展開! / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

ジョッドが「シルヴォ」や「クリムゾン・ジャック」という別名を持つ悪党であること、アト・アティンがコルサントとオルデランの近くのガス星雲で隠された惑星であることが判明する。ウィムとファーンが宇宙船の銃座室からXウイングを迎え撃つなどアクションも充実。子どもの身を案じる親たちの姿を通し、アト・アティンになにか秘密があると匂わせる見応えあるエピソードだ。

■故郷そっくりだけど全然違う…ニールと少女の交友が描かれる第4話「アト・アティンは記憶にねえ」


故郷によく似ているが、荒廃してしまった惑星アト・アクラン / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第4話で一行は隠された9つの惑星の一つ、アト・アクランに到着する。景観は故郷のアト・アティンによく似ているが、ここではトロイクとハッタンという勢力が内戦をくり広げていた。トロイクのストリックス将軍(マチュー・カソヴィッツ)の娘ヘイナ(ハラ・フィンリー)と出会った4人は、星図情報と引き換えに彼らの兵士として働くことになる。争いが絶えないこの星では子どもでも戦士としてかり出されていたのだ。

戦争ごっこ気分で射撃の訓練をするウィムら3人に対し、ニールは1人冷めていた。ヘイナは彼が小火器では物足りないのだと勘違いして旧共和国時代の砲台に案内するが、逆にニールから戦争は無益な行為だと諭されてしまう。やがて4人は最前線にかり出されるが、宇宙船で留守番をしていたジョッドの活躍で争いは一時的に緩和された。


“保護者”としてのジョッドの一面が見えるエピソードだった / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

ジョッドと4人は星図が彫られている“落ちた聖域”と呼ばれる施設を訪問するが、アト・アティンの星図だけ削り取られていた。それは“お宝”の場所を隠すため海賊船のかつての船長の命令で、SM-33が削ったものだった。彼のメモリーに星図が記録されているか調べるため、ファーンはSM-33をリセット。その結果SM-33はすべての記憶を取り戻したが、アト・アティンの星図はなく、おまけにこの星を探す者を皆殺しにしろという命令を実行しはじめた。しかし武器を手にしたニールの命がけの活躍で、SM-33を食い止めることに成功する。争いごとが嫌いなニールが、アト・アクランに小さな希望をつないだり、仲間のために武器を取るなど彼がキーパーソンとして活躍した。

■伝説の海賊の秘密基地に潜入!第5話「お前たちは海賊を分かってない」


ライトセーバーがついに登場!やはりジョッドは元ジェダイ? / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第5話はアト・アティンをめぐる攻防戦を描いたスリル&アクション満載のエピソードだ。記憶を取り戻したSM-33は、この宇宙船が銀河を震撼させた海賊タック・レノッドの海賊船オニックス・シンダー号だと4人に告げた。そしてアト・アティンの星図はスカル・リッジ山の隠れ家に保管されているという。

隠れ家のある惑星に到着した一行は、そこがスパを中心にした保養施設ラニューパに生まれ変わっていたことを知る。そこで彼らは客として施設に潜入し、レノッドの隠れ家を探すことにした。しかしボーゴの一件で指名手配されていたジョッドたちは、賞金稼ぎポキット(ケリー・マクドナルド)の通報で駆けつけたガンターらブルータスの部下に追われることになる。


『グーニーズ』などを彷彿とさせる大冒険も展開! / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

数々のトラップや追っ手を切り抜けた一行は、レノットの隠れ家でついにアト・アティンの星座を入手。ところがジョッドは4人を裏切り、ひとりアト・アティンに向かおうとする…。「インディ・ジョーンズ」風の宝探しが楽しめる本エピソードでは、「ダッシュ・ゼンティン」という新たな名前も判明したジョッドが本性を現しウィムたちを裏切るなど、波乱の展開に発展。アト・アティンが“宝が眠る惑星”と呼ばれる所以が、クレジットを作り出す造幣局があるためだったと明かされた。

■ジョッドに裏切られた子どもたちが大奮闘!第6話「また友達がいなくなる」


デカすぎる…巨大クリーチャーが子どもたちを襲う / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第6話はKBにスポットを当てると同時に、クライマックスに向け大きくドラマが動きだす。ウィムたちを残しオニキス・シンダー号に乗り込もうとしたジョッドは、ガンターに捕らわれてしまう。ジョッドは海賊裁判でブルータスから死刑を言い渡されるが、アト・アティンの話を明かし一緒にお宝を取りに行こうと持ちかけた。

一方のウィムたちはダストシュートでスパの外に投げだされていた。崖を登りオニキス・シンダー号に戻ろうとしたファーンだが、常に彼女に従ってきたKBが反対。ウィムとKBは崖を回避して回るルートを選択した。ところが途中でKBはメカトラブルで動けなくなってしまう。崖に登れないと悟った彼女は、唯一の友だちであるファーンを失いたくない想いで、あえて彼女と別行動を取ったとウィムに吐露。そんなKBのためにウィムは必死にパーツをかき集め、修理を行った。そのころファーンも足が短いため崖のはしごをうまく登れないニールから、自分の勝手な思い込みで周囲を振り回していたことに気づかされていた。


子どもたちの関係性がより深まるエピソードだ / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

なんとかオニキス・シンダー号にたどり着いたファーンたちは、巨大なモンスターに襲われていたウィムとKBを間一髪で救出。ジョッドもSM-33もいないなか、4人は自分たちだけでオニキス・シンダー号を操縦し故郷に向けて出発した。これまで目立たない存在だったKBが存在感を発揮。監督はブライス・ダラス・ハワードで、KBとファーンの対立や和解など、子どもたちの内面に迫る描写も見どころだ。

■衝撃の展開の連続…第7話「あたしたち絶対怒られる」


【写真を見る】子どもたちにライトセーバーを向ける衝撃の展開…!ジョッドの邪悪な真の姿 / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

第7話でついに舞台はアト・アティンに舞い戻る。ジョッドに導かれた海賊たちはアト・アティンを目前にしていたが、防御システムのバリアに阻まれ着陸できずにいた。そこにウィムたちを乗せたオニキス・シンダー号も到着。トラクタービームで拿捕され、4人はまたも海賊たちに捕らわれてしまう。ところがファーンが機転を利かせ、SM-33を味方に付けて形勢逆転。オニキス・シンダー号に飛び乗り海賊船から逃げだした。SM-33によると、オニキス・シンダー号は新共和国の船を盗んで外装を取り付けたものだった。外装を外せば、防御装置に感知されずに降り立つことができるという。

ついに故郷に戻った子どもたち。ところが着陸を目前に、船に乗り込んでいたジョッドがライトセーバーを手に襲ってきた。SM-33を破壊し、変な素振りを見せたら皆殺しにすると4人に迫った。新共和国の密使としてアト・アティンに迎えられたジョッドは、クレジットで埋め尽くされた金庫に通され歓喜に打ち震えた。子どもたちがやっと親と再会した次の瞬間、ジョッドは彼らに向かってライトセーバーを抜くのだった…。

■アト・アティンの正体はなに?期待が高まりまくる第8話


父親と共に爆走するウィムたち、最終話ではなにが起こる? / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

ついにシーズンも大詰め。狡猾な素顔を露わにしたジョッドが、アト・アティンでどう行動するのか気になるところだ。そもそも彼がジェダイかどうか不明瞭だが、フォースを操るだけでなく、勘の大切さを語ったKBとの会話(第3話)や執着を捨てるようウィムに説く姿(第5話)、なによりライトセーバーさばきから可能性は高いのかもしれない。


アト・アティンの造幣局に歓喜するジョッド / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

「宝島」のジョン・シルバーからの命名であろう“シルヴォ”という海賊名からも、単なる悪人ではないのではないだろうか。ジョッドだけでなく、アト・アティンの正体も気になるところ。造幣局とのことだが、防御装置ひとつ見てもそれ以外のなにかがあると考えてよいだろう。声はすれども姿を見せない“管理官”の存在を含め、不自然なくらい管理された体制も気になるところ。


「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」はディズニープラスで独占配信中! / [c]2025 Lucasfilm Ltd.

多くの謎が残されているが、どこまでラスト1話で明らかになっていくのか…?まずは1月15日(水)配信の最終話で、冒険の終着点を見届けたい。

文/神武団四郎