ダカールラリーの第9ステージが行なわれ、ナッサー・アル-アティヤがダチアにとって初のステージ優勝をもたらした。総合順位では、トヨタのヘンク・ラテガンがパンクに見舞われ、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アル-ラジが首位に浮上した。
リヤドとハラドを結ぶ357kmのステージでは、ダチアのアル-アティヤとフォードのマティアス・エクストロームが優勝争いを繰り広げた。序盤はアル-アティヤがリードしたが、81km地点でエクストロームがトップに躍り出た。
しかし続くチェックポイントではアル-アティヤが再びリードを奪い返すと、ステージ後半はアドバンテージを広げていき、残り100kmを切った時点で1分以上のリードを築いた。
エクストロームがさらに後退する中、アル-アティヤは快調にライバルを引き離し、最終的に2位に浮上したミニのギヨーム・ド・メビウスに2分47秒差をつけてゴールした。
最終的にエクストロームはステージ4位。トヨタカスタマーのアル-ラジが3位に入った。
一方、トヨタのファクトリー勢には受難の一日となった。ガイ・ボッテリルは272km地点でクラッシュ。ラテガンはステージ序盤にパンクに見舞われ、そのリカバリーに7分を要した。
ラテガンはその後さらにタイムを失い、最終的に16分遅れの11位でフィニッシュ。これにより、残り3ステージで総合首位がアル-ラジに。ラテガンは7分9秒差で総合2番手となった。
24分50秒差の総合3番手はエクストロームだが、総合4番手のアル-アティヤとは31秒差となっている。