現地時間1月13日(日本時間14日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのポール・ジョージがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』の最新エピソードが公開された。
昨夏、シクサーズに加入した34歳のベテランウイングは、ヒザのケガなどもあってここまで11試合を欠場。それでも、出場した26試合で平均16.8点、6.0リバウンド、4.7アシスト、1.8スティールと、オールラウンドな数字を残している。
ジョエル・エンビード、タイリース・マキシー、ジョージによるビッグ3を完成させたことで注目を集めたシクサーズだったが、14日終了時点で15勝23敗(勝率39.5%)でイースタン・カンファレンス11位に沈んでいる。
番組内ではバスケットボール殿堂入りの話題になり、ジョージは自身の殿堂入りの可能性について「わからない」と話していた。
「そうなればいいけど、選ばれなくてもいいと思っている。もちろん、誰だって一生懸命プレーして長い間活躍することで、殿堂入りメンバーの一員になりたいものさ」
これまでジョージはオールスターに9度、オールNBAチームに6度、オールディフェンシブチームに4度名を連ね、2012-13シーズンには最優秀躍進選手賞(MIP)を受賞。2016年にはアメリカ代表の一員としてリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、金メダルも手に入れた。
ただ、プレーオフでの最高成績はカンファレンス・ファイナル(3度)止まりで、NBAファイナルの舞台には立てていない。
「なるようになるさ。僕の場合、子どもたちの世代が自分のプレーを楽しんでくれていると思う。全盛時に僕がどんなプレーをしてきたか、ゲームにどれほどインパクトを与えてきたか、それが彼らに伝わっていれば僕は十分だ。これからも、僕は次世代を担う子どもたちへシェアして還元し続けていくよ」(ジョージ)
シャーロット・ホーネッツのブランドン・ミラーを筆頭に、ジョージは若い世代の選手から絶大な支持を得ている。さらに、巧みなボールハンドリングから繰り出すステップバックジャンパーやフェイダウェイジャンパーは流麗そのもので、多くのファンを魅了している。
今の地位を築くために、ジョージは日々ハードな練習へ取り組み、自身のゲームを磨いてきた。殿堂入りできるかどうかは現時点で不透明だが、この男が将来のNBA入りを目指す子どもたちへ好影響を及ぼしていることは間違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
ホーネッツの新人ミラーの“GOAT”はコビーやレブロンではなくポール・ジョージ「僕らの世代で参考にする上で最高の人物」<DUNKSHOOT>
NBA復帰のため契約解除金をポケットマネーから支払ったヤブセレ「もうこんなチャンスは2度とないと思った」<DUNKSHOOT>
「全盛期を迎えていた時、本物の王朝と戦ったんだ」ハーデンが同期カリーとの激闘を回想「スペシャルな経験だった」<DUNKSHOOT>