「DJI Flip」登場。プロポ不要の撮影特化型ドローン [OnGoing Re:View]

撮影機能紹介

プロポなしでも多彩なクイックショット

DJI Flipはプロポなしで下記のクイックショットを行うことができる。

  • フォロー
  • ドローニー
  • サークル
  • ロケット
  • スポットライト
  • ヘリックス
  • ブーメラン
  • Direction track

※ヘリックス、ブーメラン、Direction trackはアプリ接続で切り替え

これらはDJI Neoと同じ内容ではあるが、下記の改善点がある。

  • フォローの最大速度がDJI Neoの倍の12m/s(43.2km/h)になった
  • ヘリックス、ブーメランの最大距離が10mから20mになった

それぞれのクイックショットの動きは下記を参照してほしい。

プロポありの場合

より本格的に空撮をしたいのであればプロポと接続し、手動操縦はもちろん他のDJI製品と同様に下記の撮影も可能だ。

  • マスターショット
  • ハイパーラプス
  • パノラマ撮影
  • クイックショット
  • デジタルズーム

(広告の後にも続きます)

他製品と比較

ライバル製品の存在

ここからは他製品との比較を行っていくが、AIトラッキング機能搭載ドローンを語る上では外せない製品がある。それが昨年日本国内でムーブメントを巻き起こしたZero Zero Robotics社の「HOVERAir X1 Smart」だ。AIトラッキングのみに重点を置いた製品で、「空飛ぶ自撮りカメラ」として話題になった。

特に日本向けに法規制を考慮し99gバージョンを発売することで、これまでドローンに触れたことのないライト層を中心に国内のシェアを広げた。

3機種それぞれ細かい機能の違いなどはあるが、ざっくりとした比較を行っていく。

画質比較

それぞれの機種で撮影した映像を4倍拡大で見てみた。

イメージセンサーのスペック通りの結果だが、DJI Flip、DJI Neo、HOVERの順に良く解像し明暗部もしっかり表現できている。

追尾性能比較

AIトラッキング性能を比較するため、フォローモードでスキーを後ろから追い撮りさせてみた。DJI Flipはフォローの最大速度がDJI Neoの倍の12m/s(43.2km/h)になったこともあり、ここで差が出てくるかと思われた(HOVERAirは最大25km/h)。しかし実際には3製品とも同じような結果で、急加速や急ターンの際にはついて来られなくなるようだった。

フォローモードを使う際は歩行またはランニングくらいがちょうど良さそうだ。

比較まとめ

ここまでの内容を含め、簡単に比較をまとめてみた。

DJI Flip DJI Neo HOVERAir X1 Smart
単体価格(税込) 66,000円 33,000円 59,980円
重量 249g 135g 99g
手軽さ
(航空法規制の有無)
画質
手動操縦
トラッキング性能

ほとんどあらゆる面でDJIの2機種がHOVERAir X1 Smartと同等かそれ以上の印象だが、やはり99gという手軽さが国内のライトユーザーに受けていることは間違いない。ただし100gを超えているからと言って全く飛ばせないわけではない。

次は飛ばすための手続きについて説明をしたいと思う。