水中撮影体験会レポート。水中映像制作の定説を覆す新型カメラハウジング登場[Report NOW!]

水中映像制作プロフェッショナルチーム「TOWAIEIZO」の水中撮影体験会は2024年2回目が開催され、多くの応募者によって実現された。場所は練馬にあるOKマリンプロのダイビングプール。

前回も50名以上の応募で数回に分け、水中撮影体験及び撮影ハンズオン、および要望に応じたカットなどに対応するなど、内容は非常に濃くカリキュラムされている。

水中撮影体験は知る限り、海外でもあまり実施されておらず、TOWAIEIZO主催の体験会は経験豊かなダイバーとカメラマンの指導があるからこそ実現できるものとして注目が集まった。韓国や中国でも今年、水中撮影のニーズや知識向上のワークショップが計画され、今後理解度を高めるための企画が増える傾向にある。

水中撮影は40年近くHydroFlexに代表される水中ハウジングや水中撮影用の機材が専門的に市場に展開され、主に専門スタッフによる撮影に向けたレンタルが一般的であった。当時はフィルムカメラにも対応する大型のハウジングが主流でアジア人体系には若干支障のあるハウジングであった。

水中撮影の常識を覆す革新的な水中カメラハウジングを開発したTOWAIEIZOはダイバーカメラマンの使いやすさを重視して設計し、小型化が最優先された。さらに彼らのオリジナルのハウジングは映像制作現場全体のニーズも優先し、あらゆるシネマカメラやシネレンズに対応可能な汎用性をも実現したと言える。

特に注目すべきは、特定のカメラ専用ではなく、多種多様なカメラを採寸して対応させてことにより、多様な組み合わせを成功させている点だ。映像表現の幅を飛躍的に広げ、クリエイティブな映像上限が求められるシーンで強みを発揮している。

複雑な撮影シナリオにも対応するため、強度や拡張性を重視した設計も特徴的である。拡張機能が接合部の配置により、様々な特機の使用が可能となり、撮影現場での柔軟性が格段に向上した。ハウジングの前後を大きく開講できる構造も、従来のハウジングでは時間を要したバッテリーチェンジやレンズ交換を通常の撮影と変わらないスピードで行えることは最大のストレスフリーの魅力であろう。

TOWAIEIZOは映画、CM、TV、PV、MV全般で必要な水際や水中の撮影を操るダイバーとカメラマンでオペレーションされ、映像の知識豊富なカメラマンに頼ることが可能な水中映像制作のプロフェショナルチームである。CEOの立花賢氏はCGやVFXの編集からディレクターを経験した後、水中撮影へ転身。ダイビングインストラクターであることも踏まえトータルで相談に乗ってもらえるのが魅力だ。

水中カメラマンの河瀬氏は芸大出身のカメラマンであり、潜水士や競泳経験もある水中のプロ。海を読み、波を読み、水中の流れや感覚をもって計算できるため、水中の演者指導や水泳指導、サポートももちろん安心して任せることができる。
彼らは撮影機材もハイエンドからローエンドまで日々研究し知識のアップデートも欠かさない現代の素晴らしい映像クリエイター集団だ。

彼らの撮影に大きく貢献する水中モデルやアーティスティックスイミング、水中波フォーマンサーも所属し、演者の振り付けや演出指導にも華と安心を与えている。

バイリンガルスタッフも所属し多言語での撮影現場やコミュニケーションにも対応。サーフィンコーチ、ダイバー、映像制作サポートをするグループや編集なども提携しており、トータルパッケージで依頼することもできる。

この体験会では、体験会にかかる費用を見積書として参加者に配布し、透明性のある明確な金額形態を提示したことに新しさと現代さを感じる。大変新しい試みでもあり、興味深く安心して任せられるチームであることを伝えていた。


TOWAIEIZOの水中撮影チームはプロフェショナルなダイビング技術を駆使し、小型から大型ハウジングへの多用対応をカバーしている自信あるチームである。水中カメラマンのためだけではなく、映像制作チーム全体のニーズに応えるために設計されたハウジングとチーム力は、今後の水中撮影のスタンダードになると言える。

製品としても革新的なTOWAIEIZOのハウジング技術は水中映像制作における可能性を大きく広げ、クリエイターたちに新たな挑戦の舞台を提供するであろう。
彼らの活躍を応援すると共に、海に囲まれた島国の日本から水中撮影のプロである彼らがより世界に届くことを心待ちにしたい。