マヒンドラのチーム代表を務めるフレッド・バートランドは、マヒンドラがフォーミュラEでの将来をまだ正式に決めていないにもかかわらず、「フォーミュラEにコミットしている」と語った。
インドのマニュファクチャラーであるマヒンドラは、フォーミュラEの創設時から参戦を続けており、現在のシーズン11までに5勝をマーク。シーズン3(2016-17年)のチームランキング3位がベストとなっている。
フォーミュラEはシーズン13にあたる2026-27年シーズンから第4世代レギュレーション”Gen4”が導入される予定であり、日産やジャガー、ポルシェ、マセラティ、ローラといったマニュファクチャラーはすでにこのレギュレーションにコミットし、同じレギュレーションサイクルが続く2030年までの参戦を約束している。
一方でマヒンドラはまだこうした動きを見せていない。motorsport.comの調べによると、マヒンドラの決断が遅れているのはマニュファクチャラーとして新規定のフォーミュラEに参加するか、それともカスタマーチームとして参加するのか、という点を決めかねているからだという。
「マヒンドラはフォーミュラEにコミットしている。選手権へのコミットメントは非常に高いし、このプラットフォームに参加することはマヒンドラにとって理にかなっている」
バートランド代表は、先週末のメキシコシティE-Prixを前にmotorsport.comにそう語った。
「それは変わっていない。だからこそ、我々はまだ調査を続けているんだ。そうでなければ、すでにそれは止めているだろう」
「我々はマニュファクチャラーとして留まりたい。しかし、確実なモノにしなければならないアイテムが他に数多くあるんだ。だからこそ、我々は適切に評価しようとしている。だが正直に言って、クルマを開発するにはまだ時間があるんだ」
本来、FIAが既存マニュファクチャラー側に提示したGen4のエントリー期限は12月31日であり、マヒンドラはそれまでに決断を下せなかった。にもかかわらず、FIAとマヒンドラの話し合いは続いており、まだエントリーは受け入れられると見られている。
これはマヒンドラがフォーミュラE創設時のメンバーであり、テクニカルワーキンググループのメンバーでもあることが一因だ。一方でバートランドは、適切な状況であれば他のOEMにも参戦を認めるべきだと付け加えた。
motorsport.comの調べによると、ヒョンデは昨年、LMDhマシンでWECに参戦すると発表したにもかかわらず、ここ数ヵ月の間にFIAとGen4時代のフォーミュラE参戦について話し合いを行なったという。
「私はまだ彼ら(FIA)のデッドラインがどこにあるのか理解していない。我々でなくても、十分にスマートで準備ができている人たちがいると私は思う」
そうバートランドは付け加えた。
「レギュレーションにある制限要素のひとつは、サプライヤーにいくつかの期限を約束させることだと思う。そうすれば期限を守って物事を進めることができるし、もし後から誰かが参入してきたとしても、少し適応し直せばいいだけだ」
「準備が整っていると感じられるのであれば、誰かが後から来るのを我々が阻止する理由はない。それが大きなクエスチョンマークなのだ。遅く参入するなら準備はできているのか、とね」