松屋が1月8日から新発売した朝メニュー「とろっとたまご丼」の評価が大きく分かれている。
松屋ではこれまでも、午前5時から午前11時までの時間帯にモーニングメニューを用意している。「得朝牛皿定食」は390円、「ソーセージエッグ定食」が490円と、どれもコストパフォーマンスが高いが、新メニューの「とろっとたまご丼」は、380円で玉子丼の他に味噌汁、海苔、お新香が付いてくるので、こちらのコスパも優秀で、評判は上々だという。
だが、実際に店で注文してみると、玉子丼とは言いながら、白米の上に「薄めの卵焼き」が乗っているだけ、という声も少なくない。卵焼きの中にチーズが入っていて、見た目よりは濃厚な味付けであるものの、これなら自宅でもできると思った人も多いようだ。
同メニューには、ソーセージが2本追加された「とろっとたまごソーセージ丼」が530円でオーダーできる。「とろっとたまご丼」との違いは4つに切られた2本のソーセージだけだ。あえて差額を計算すると、ソーセージ1本で75円となるが…。フードライターが語る。
「とろっとたまご丼は、昨年秋に一部店舗でテスト販売されていましたが、今回、モーニングに採用されたということは、それなりに消費者の評判が良かったのかもしれません。もっとも、牛丼1杯290円の時代を知る人からすると、少々お高く感じるかもしれませんね。松屋はもともとチャレンジ精神が旺盛な会社で、新メニューの導入にも積極的ですが、人気がないとわかるとすぐに方針を転換する柔軟性もある。とろっとたまご丼が定番モーニングになるか注目されます」
ちなみに、同じ松屋フーズのとんかつ専門店「松のや」では、朝メニューに「玉子丼」(290円)がある。さらに、とろっとたまごソーセージ丼と同額の530円を出せば、「得朝ロースかつ定食(小鉢無し)」も食べられる。朝からとんかつでもOK、という人は、こちらのほうが満足度は高いかもしれない。
(ケン高田)