UGREEN(ユーグリーン)は、充電器やモバイルバッテリーの大手メーカーで、日本ではフォーカルポイントが代理店となっており信頼の置ける製品を販売しているとして知られている。そのUGREENが、昨年米国のクラウドファンディングKickstarterで約668万ドル(約10億円)を集め、NAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)製品に参入した。そのUGREENのNASであるNASyncが、フォーカルポイントによって日本のGREEN FUNDINGで販売されることが決定した。最新のテクノロジーで作られた「今だからこそのNAS」で、これまでNASを使ったことのない人にこそ使って欲しいという。
UGREEN NAS公式サイト
https://nas.ugreen.jp/pages/ugreen-nas-preorder-email-signup
今、NASが必要な理由
『NAS』というと、「ああ、あのパソコン詳しい人が使うやつね」という答えが返ってくるだろう。ThunderVoltの読者の方なら「クラウドサービスを使っているからいいよ」と言われるかもしれない。実は筆者もそう思っていた。
しかし、UGREENのNASyncの説明を聞けば聞くほど、「これは必要な製品かもしれない」と思うようになった。
まず、前者の疑問だが、パソコンに詳しくない人も写真や動画を大量に撮る世の中だ。クラウドサービスを契約していないと、スマホやパソコンが壊れると、大事な家族の写真が消えてしまうかもしれない。NASyncがあれば、常時バックアップを取ってくれるので、安心、しかもRAID(複数のドライブに書き込むこと)を組んでおけば、HDDのトラブルにも備えられる。
次に、後者の疑問だが、果たしてクラウドサービスだけに預けておいていいのだろうか? たとえば、最近、クラウドサービスの値上げが頻繁に起こっている。データを預けているから、高くなっても払わざるを得ないが、どこまで付き合わねばならないのだろうか? 筆者はiCloudの6TBを契約しているが、先日月額が3900円から4500円に値上げされた。しかし、家族4人の20年分の写真が入っているから、払わざるを得ないのだ。
突然アカウントが停止されるようなことも起こっている。たとえば、日本だと当たり前の子供とお風呂に入ってるいるような写真が、児童ポルノだと認定されたりするのだ。これは慣習の違いだと思うのだが、こうなった場合でも西海岸企業の場合、ウェブサービスの問い合わせ窓口がなかったりして、回復させるのがとても困難だ。ローカルストレージに、保存されてなくていいのだろうか?
また、筆者でもストレージのことを考えて、RAW画像や長尺の記録動画は撮らないことが多い。しかし、ストレージがあるのなら、本当は撮っておいた方が良いのだ。
UGREENのNASyncがあれば、これらの問題は解決する。
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使用シーン別の3つのモデル
日本市場で販売される製品は3機種。
ドライブベイが2つのDXP2800と、4つのDXP4800 Plusと、6つのDXP6800 Proだ。
ターゲットユーザーというか、商品の利用イメージはきっぱりと分かれていて、わかりやすい。
(3モデルそれぞれにプロモーション用の動画が作られており、それが非常にわかりやすかった)
まず、DXP2800は個人的クラウドというイメージだ。たとえば、家族全員の写真や動画を同期して、バックアップする。そういう用途に適したプロモーションも行われる模様。
DXP4800 Plusは趣味の写真や個人事業主をターゲットにしている。自宅オフィス用プライベートクラウドという感じ。ドキュメントや、写真や、動画を大量に保存しておくことができる。筆者などはここに入るだろう。
実際、4ベイだと最大で28TBのドライブを4台入れられるので112TBに対応。約3900万枚の写真、1.5GBの動画を約7万6000本、30MBの音楽を約300万曲、1MBのファイルであれば約1億1700万個を保存しておくことができる。
なんというか、とてつもない保存能力だ。
さらに上位機種、6ベイのDXP6800 Proはオフィスでの大量のデータ共有に向いている。クラウドに保存したくない場合もあるから、ニーズは高いだろう。