2023年の第24回東京フィルメックスのコンペティション部門に出品され、学生審査員賞を受賞した『ミマン』が2月14日(金)に公開。本作の予告編が解禁となった。
【写真を見る】3篇の異なる季節と時間軸で変わりゆく韓国ソウルの街を描く / [c]2023 JACOB HOLDINGS.ALL RIGHTS RESERVED.
本作は3篇で構成され、異なる季節と時間軸で、変わりゆく韓国ソウルの街を散歩したりドライブしたりしながら、3組の男女による移り変わる運命と人生の節目が捉えられている。物語の舞台は現代のソウル。開発が進んで移り変わる街並みの横断歩道や路地を、男女が肩を並べて歩き、時には車に乗りながら日常的でありふれた会話を繰り広げる。
物語の舞台は現代のソウル / [c]2023 JACOB HOLDINGS.ALL RIGHTS RESERVED.
映画のタイトルにもなっている「ミマン」という言葉には複数の意味があり、本作で描かれる3篇の物語は「ミマン」が持つ異なる意味合いをそれぞれテーマにして紡がれている。監督は本作が長編デビューとなる新鋭キム・テヤン。第48回トロント国際映画祭ディスカバリー部門でプレミア上映されたことを皮切りに12もの海外映画祭に出品され好評を得ている。
今回、解禁された本予告はこれまでの映画の予告には無かった手法が取られている。冒頭、ソウルの街中で色濃い緑葉を揺らす木々の映像に「-ミマン-という言葉には3つの意味がある」というテロップが表示されると、下にスクロールしながら本編が流れる構成に。「ミマン」の3つの意味が表示されながら、3篇の物語に登場する男女の姿がゆっくりと映しだされていく。
ソウルの街中で色濃い緑葉を揺らす木々 / [c]2023 JACOB HOLDINGS.ALL RIGHTS RESERVED.
「ミマン」という言葉に乗せて紡がれる人生の物語。移ろう季節を感じながら劇場で鑑賞してほしい。
文/平尾嘉浩