0円で手に入れたエサを使って大物の魚を釣り上げる動画がYouTubeに投稿されました。“異次元のパワー”を持つ相手に奮闘する様子が注目を集め、動画は記事執筆時点で13万回以上再生されています。
エサを0円でゲット
動画を投稿したのは、デカマゴチやカンパチなどさまざまな魚を釣り上げる様子を公開しているYouTubeチャンネル「限界ニート」。高校時代からの友人「肉屋」さんと一緒に、「磯の王者」とも呼ばれる釣り人憧れの魚・イシダイを堤防から狙います。
イシダイ釣りのエサとしてはカキやウニが一般的。地元の漁師である「ちんま」さんの厚意により漁港で採取させてもらい、0円で入手しました。なお、ウニとカキは漁業権対象種で、地域によってはレジャー目的でも捕まえられません。動画内では、しっかり漁業権を確認してから採取するよう注意を促しています。
堤防で挑戦することに
イシダイは、沖に浮かぶ岩礁で釣れる魚とされており、釣り場には船で送ってもらう必要があります。複数の釣具店から「堤防でイシダイが釣れた話は聞いたことがない」と伝えられましたが、事前に聞いた釣果や潮の流れを参考に“勘”で堤防を選定しました。結構なばくちであり、最悪の場合はそもそもイシダイがいない可能性もあります。すごいチャレンジ……。
夜中に目的地に到着した2人は、ハリセンボンを釣り上げるなどして時間をつぶします。そして、ついに日が昇ったのでイシダイ釣りを開始しました。
ウニを釣り針にセットして投入しましたが、軽すぎて沈んでくれずに簡単に流されてしまいます。そこで作戦を変更し、ウニは“まき餌要員”に。ハンマーで軽くたたいてから海にばらまき、イシダイをおびき寄せます。果たして気付いてくれるか。
釣り針に付けるエサは、身の部分をむき出しにしたカキ。重さはばっちりで早速アタリも来ましたが、ガッツリとは食い付いてきません。カキを取られるだけに終わってしまい、「もしこの付近にいるのがハリセンボンだけだったらどうしよう」という不安を抱えながら、新しいカキを投入します。
すさまじい引き
すると、着底した瞬間、またしても何かが食い付きました。これまでとは“異次元レベル”の強烈なパワーで引っ張ってくる怪物です。あまりに引きが強いので、まともにリールが巻けないほど。
大興奮の中、姿を現したのはお目当てのイシダイ! 成長して縞模様が消え、体色が白銀に変化した、口先の黒い大型個体です。
奮闘の末、堤防でもイシダイが釣れました。両手で持ってみると、あらためてその大きさが分かります。エサとして採取しておいたイガイを急いで用意し、さらにイシダイが釣れないかチャレンジしました。
読みは見事的中! 肉屋さんが2匹目のイシダイを釣り上げました。縞模様は少し残っていますが体は大きく、とてもおいしそうです。ここで切り上げ、自宅で早速2匹のイシダイをさばきます。
イシダイの味は……?
帰り際に出会った釣り人のアドバイスに従い、さばいた後はキッチンペーパーに包んで3日間寝かせました。熟成させた身をカットし、1匹目を左側、2匹目を右側に盛り付けて刺身が完成。せっかくなので皮を湯に通し、皮ポン酢も作ります。
巨大な1匹目は脂が少なく、味は非常にさっぱりしていました。一方、2匹目は程よく脂が乗っているため、1匹目とは味が全く異なります。クセのない身がトロっとした脂の甘みを引き立てており、口の中でずっとうまみが続くそうです。なお、ついでに作った皮ポン酢は、強い酸味を押しのけてイシダイのうま味が口の中に広がるとのこと。予想以上においしいダークホースだそうです。
大物のイシダイを釣り上げる様子に、コメント欄では「デカすぎー!」「見応えたっぷり」「まさか堤防で釣られるとは!」「いろんな意味で引きが強すぎる」「これは脳汁えぐいわ」「えぐすぎぃ~~」「これはお見事!」「すご過ぎやろw」などの感想が寄せられています。
「限界ニート」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「限界ニート」