8TBのHDD×4台で、32TBという夢の環境を実現

というわけで、とりあえず使い始めよう。

今回お借りしたのはUGREEN NASync DXP4800 Plusという4ベイのモデル。そこに、SEGATEのIRONWOLFの8TB(市価およそ4万円)を4台インストールした。市価でDXP4800 Plusが9万9880円であることを考えると、約26万円のシステムだ。クラファンで5万9928円で販売されるから、今回購入するなら22万円。しかし、これで、いくつかのサブスクを辞められるなら、そこまで高くはないのかもしれない(たとえば、私はiCloudとDropboxとEvernoteに、合計およそ7100円/月払ってるから、それを全部やめれば30カ月つまり2年半ほどで元が取れる計算だ)。

ヱヴァンゲリヲンっぽいく数字の書かれたリッドを開いて引き出したトレーに、HDDをはめ込み、それを差し込む。必要に応じて、ロックをかけることもできる(自宅オフィスなので、必要はないはずだが)。

そして、電源とLANケーブルを差し込めば準備完了だ。

ちなみに、最初デスクの上に置いたのだが、筆者の書斎が極めて静かなので(MacBook Pro M1 Proのファンはほとんど動作しない)、NASのハードディスクの動作音がうるさく感じて、少し離れた棚に移動した。今のところ、メディアを差したりする機会は少なそうなので、それで良さそうだ。

インターネットのルーター、もしくはネットワークハブにLANケーブルを繋がなければならないので、その近くが望ましい。高いところに置いて落しても困るが、けっこう電動ファンが回るので、床置きにするとホコリを吸ってしまう。放熱を考えると周囲は開けている方がいいだろう。

などと考えると、設置場所はなかなか悩ましいと思う。


背面のファンにはネットが磁石で固定されており、容易に取り外して掃除できる。これはとてもグッドアイデア。

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あっけないほど使い始めるのは簡単

電源を入れて、同じネットワーク内にあるMacのブラウザに『http://find.ugreen.com』と入力すると、あっさりとMac側からDXP4800 Plusを認識することができた。すごい簡単。

(ちなみに、写真はChromeでやっているが、Chromeでやったことで次のステップで詰んで、数日を無駄に失った。Safariでやると問題ない。他にも、どこだったか忘れたけどSafariの方が正しく動作することがあったので、検証はSafariでやってるのだと思う。だから、使う時はSafari推奨。しかし、UGREENの中の人に報告しておいたので、クラファンの製品が届く頃には修復されているかもしれない)

UGREENのアカウントを作って、メールアドレスとパスワードを登録すれば、とりあえず使えるようになる。

筆者はこの時点では、ネットワーク用のアカウントを作れなかったのだが、後ほどSafariにブラウザを替えたら作成できた。

これで、もうDXP4800 Plusは立ち上がって、動作しており、ブラウザという『窓』から操作できる。

このマシンには、必要に応じて、さまざまなアプリケーションをインストールすることができるし、DXP4800 Plus自体の設定を行なったり、ストレージのの中のさまざまな作業を行なったりすることができる。

4台のドライブをどう使うかも設定できる。8TBのドライブは内部的には7.2TBとして認識される。大切な情報を保存したいので、ドライブが故障しても2台までは動作するというRAID 6に設定した。

これにより、ドライブ全体は14.5TBとして認識されるようになった。

32TBよりはだいぶ目減りした気もするが、普段2TBのMacを使っている身からすると、14.5TBでも十分に途方もないサイズだ。このうち、4TBをMacのバックアップに使うと、10TBを自由に使えて、しかもそれはRAIDで2重化されているので、比較的安全なストレージスペースになる。

その後、Safariからログインして、UGREENlink IDも取得でき、家の外からでもアクセスできるようになった。

設定画面もいろいろ探索してみて、SMBドライブとして、Mac上に表示することもできるようになった。

Macユーザーとしては、ブラウザ上で操作するだけでなく、こうやってファインダー上で操作できるようになっていると、少し安心する。

さらに、Mac用のUGREENアプリをインストールしたら、ブラウザ上で扱うより扱いやすいように感じた(ブラウザだと、他のページと間違えて閉じてしまったりするし)。見えているものはほとんど同じなのだが。

さらに、ドライブの一部を区切って、Time Machine用ストレージとしても利用できた。実際にはまだバックアップを動作させていないので、このあたりはまた、実際に動作させてみてから詳しくご報告しよう。

iPhoneアプリで見るとこんな感じ。iPhoneで撮った写真をフォルダに保存、それをMac側で開いて見る……なんてことも(当たり前だが)簡単にできた。


メイン画面。Macで開くのと同様にさまざまなアプリが並ぶ。


NASの温度やさまざまな状況がモニターできる。さらに、再起動やシャットダウンまでリモートから行なえる。


写真アプリにとりあえず1枚だけ写真を入れてみた。とりえず動作を確認。利用してみての詳細はまた後日レポートしたい。