ドーム球場を有する地方都市として知られる札幌や福岡。コンサートなどの大規模イベントが開かれる際、野球の試合と違って遠方から来る人が多いため、現地の宿泊施設が満室に近い状況となってしまうことがある。
実際、昨年11月に大和プレミストドーム(札幌ドーム)で行われたSnow Manのコンサートでは札幌市内のホテルがパンク状態となり、特急で約1時間半も離れた場所にある旭川に宿を取った人も少なくなかった。そうした状況にJR北海道も臨時特急を運行したほどだ。
ちなみにSnow Manは11月30日から12月1日かけても、みずほPayPayドーム(福岡ドーム)で公演しているが、この時も市内のホテルはほとんど満室。溢れたファンの中には、宿泊先のホテルが北九州の小倉や佐賀、熊本という人もいた。
「札幌も福岡もホテルは多いですけど、今はどこも訪日外国人客で埋まっている状況です。地方都市でドームライブのような万単位の人が集まるイベントの前日・当日だとホテルはもちろん、サウナや漫画喫茶も混んで入れないことも珍しくありません」(旅行誌編集者)
しかも、ライブチケットが手に入る前から宿を抑えるファンも多く、同じ時期に旅行を計画してホテルを確保するのは至難の業だ。
「地方都市で大きなイベントが開催される場合、その時期の旅行は避けるのが鉄則です。相場よりかなり高いラグジュアリークラスのホテルなら比較的確保しやすいですが…」(同)
なお、札幌の大和プレミストドームでは2月21日に米津玄師、3月22・23日にSixTONES、福岡のみずほPayPayドームは2月8・9日に米津玄師、2月15・16日にSixTONES、4月12・13日はサザンオールスターズのライブがそれぞれ開催予定だ。
「旅行サイトで検索すれば分かりますが、両都市ともどの時期もほぼ満室です。あと、ドームライブ以外にも医学系の大規模な学会が開催される時期も要注意。全国から医療関係者が集まり、ホテルに泊まるからです」(同)
出張で日程を変更できない場合は仕方ないが、旅行の場合は計画段階で大きなイベントとかぶりがないか、チェックしたほうがよさそうだ。