熱を出した息子を病院に連れて行った母。イヤイヤ期かつ体調不良の息子に手を焼いて、ヘトヘトになっていた母を救ってくれたのは……。Instagramで公開されたマンガが、「心が温かくなる」と話題になった、作者のとまとママさんにお話を聞きました。
マンガ「イヤイヤ期息子と知らないおじさん」のカット(とまとママさん提供)
【マンガ本編】コンビニのレジ待ちを譲られた! 続々登場”知らないおじさん”
「知らないおじさん」が次々と!
息子を病院に連れて行った日の出来事を描いたマンガ「イヤイヤ期息子と知らないおじさん」が、Instagramで2万9000以上のいいねを集めて話題になっています。
2歳の息子が熱を出して、病院へ行った日。イヤイヤ期と体調の悪さが重なり、母はいつも以上に息子に振り回されていました。しかし、その日は何人ものおじさんに助けられて……。読者からは、「心が温かくなります」「ちゃんと育児してきたおじさんたちなんだろうなあ」「こんな優しいおじさんがいるんですね」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、ワーキングマザーのとまとママさんです。Instagramや、Yahooクリエイターズアーティクルで育児情報や育児マンガを発表しています。とまとママさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーー今回のように、立て続けに助けてもらうことは初めてだったのでしょうか?
たまに助けていただくことはありますが、こんなに続いたことはいままでなかったので、とてもびっくりしました。
ーーこのとき特に印象に残ったのは、どの出来事ですか?
コンビニで順番を譲ってくれたおじさんには、本当に助けられました。このとき、息子は体調が悪く、疲れと眠さでグズグズで……。レジも人が並んでいたし、諦めて帰ろうか迷っていたので、とてもありがたかったです。しかもそのおじさんは、ほかのお客さんに迷惑をかけないように、後ろに並び直したのも素晴らしいですよね!
ーーこのことを旦那様には話しましたか?
旦那にも話しました! 「助かるね、ありがたいね」といっていました。息子は自由奔放で、出かけるときは夫婦そろって大変な思いをしているので、1番共感してくれたと思います。
ーー逆に困っている人を見かけたとき、とまとママさんはどうしていますか?
「声をかけたら逆に迷惑かな?」と躊躇(ちゅうちょ)してしまうこともありますが……。なるべく助けられそうな場面では、声をかけるようにしています! お子さんがトイレで我慢できなそうで困っているのを見かけたら、「お先にどうぞ」をして後ろに並んだり。これからも続けていきたいな、と思っています。
ーーマンガを描くときに、気を付けていることはありますか?
マンガを読んで嫌な思いをする人がいないように、なるべくネガティブなことは描かないようにしています。ネガティブなことや悩みごとを描くときは、ちょっと笑いに変えたり、明るくグチったりするようにしています。その方が私も楽なので!(笑)
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「こんな人がたくさんいたらいいな」「世の中も捨てたもんじゃないね!」など、うれしいコメントを多くいただきました。同じように助けられたことがある方からのコメントや、「自分も次からはそうしたい」というコメントもあり、優しさがつながっていくといいなと思います。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
スレッズでエピソードを投稿したら、ちょっとバズりました。「こんなに反響があるならマンガにしよう!」と思って描きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
2021年の春頃だと思います。最初は2、3コマの簡単なイラストでしたが、徐々にいまのような形になりました。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
やりたいことがありすぎます(笑)。LINEスタンプや、グッズ制作もしてみたいです。夢のまた夢ですが、いつか本も作ってみたいです! 仕事をしながらマンガを描いているのでゆっくりペースですが、今後もずっと描き続けていきたいと思っています。