世間を歩いていると日常の中に隠れた違和感に気づく瞬間がある。スルーしかけたけど、よく見たらこれちょっと面白くない? 今回、そんなふうに感じたのは新千歳空港の案内だ。
手荷物検査のゲートを通って、ひと安心。喫煙所を探していたところ、次のような案内が目に飛び込んできたのである。「すし60m→→」と。
・寿司までの距離が書かれている
そう、寿司までの距離が書かれているのだ。フードではなく「すし」。猛烈に北海道を感じる。他の案内が「軽食」「カフェ」と普通なだけに、見れば見るほどパワーがあった。じわじわくるな、これ。
そこで案内の通りに進んでみたところ、『北の味覚 すず花』という軽い店内飲食もできる寿司折のお店があった。「オホーツク寿司(税込1980円)」など北海道っぽさが見受けられる。
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・北海道の玄関口だしな
ゲート外にはグルメ回転寿司『函太郎』があるし、私(中澤)も早めに来てそこで食べたのだが、そんな余裕がなくとも最後に寿司を食べたいという人はいるに違いない。その需要の「寿司どこで食べられますか?」という問い合わせが多いからこその『すしまで60m』なのであろう。
土地柄もあってよく聞かれるから寿司単独で案内している……その時は勝手に納得したのだが、本当にそうなのだろうか? 時間が経つほど、「すしまで60m」が設置された経緯が気になってきた。ガチでじわじわくるのである。