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ポスティングシステムで米球界に挑戦する前阪神・青柳晃洋(31)の移籍交渉期限(日本時間18日午前7時まで)が迫っているが、試合映像を見たメジャーリーグのスカウトたちが頭を抱えているという。

「青柳はアンダースロー系の変則投手とみています。でも、これまでメジャーリーグに挑戦した日本人の変則投手の、どのタイプにも当てはまらず評価が難しい」(ア・リーグ中地区球団スタッフ)

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メジャーリーグに挑戦した歴代の日本人変則投手といえば、ヤクルトの高津臣吾監督、ソフトバンクの牧田和久コーチなどが思い出される。

アンダースローの両氏は、地面スレスレの位置からボールがリリースされ、その独特の軌道と緩い変化球で対戦打者を翻弄させてきた。

しかし青柳は違う。まずアンダースロー系でありながら、平均急速が86マイル(約140キロ)を超えている。

さらに、すべてを数値化するメジャーリーグのデータ解析のプロも「低めの変化球が生命線のようだが、どうしてゴロアウトが多いんだ? 普通はフライアウトなのに」と首を傾げる。

 「初見ではまず打てないでしょう。でも、阪神時代のデータを見るとコントロールがあまりよくない。また投手ゴロを捕球した後、一塁にワンバウンド送球しています。20メートル前後のキャッチボールが苦手なのかな?」(前出・スタッフ)

「有原式FA」最短記録を更新か

こうした経緯からMLBのデータ解析でも判明不能な投手として大活躍する可能性がある半面、制球難と送球ミスで自滅する危険性もはらんでいるのだ。

「そのため、日本のメディアも常に試合出場可能な選手枠でのオファーは難しいとみている。加えてマイナー契約を締結しても、3月中旬の第1次カットで自由契約を言い渡される危険性も指摘されており、2023年に日ハムからポスティングシステムを利用してMLBに挑戦したものの、約1年で日本球界に復帰することとなった上沢直之投手(30)の上を行く『有原式FA』の史上最短記録を更新する可能性も指摘されているのです」

青柳は昨年末、阪神関連のトークショーに出演し、MLBとの交渉が遅れていることを明かしていたが、遅延の理由は実は“解析不能”によるものなのかもしれない。

「週刊実話」1月30日号より一部内容を変更