スイスのアクロニスは、同社の最高情報セキュリティ責任者(CISO)として、ジェラード・ブショルト(Gerald Beuchelt)氏を迎えた。
アクロニスの最高情報セキュリティ責任者(CISO)に
任命されたジェラード・ブショルト氏
●サイバーセキュリティのイノベーション最前線で地位確立へ
ブショルト氏はこれまで、複数の重要な職務においてセキュリティとコンプライアンスのイニシアチブを主導する能力を示している。直近では、米SprinklrでCISOと情報セキュリティ担当シニアバイスプレジデントを務め、40億ドルのIPOでリスク評価とセキュリティ実装の監督を行っている。同氏のリーダーシップの下で、SprinklrはIPO期間中にテクノロジーの円滑な移行を達成し、最高級のセキュリティ基準を維持した。
また、米LogMeInにおけるGetGoとの合併時のセキュリティチーム統合拡大、米Demandwareにおける全てのセキュリティとコンプライアンス、プライバシーでのデューデリジェンスと統合要件の管理といった実績を残している。
ほかにも同氏は、より広範なサイバーセキュリティコミュニティに積極的に参加しており、さまざまなボードや委員会への参加を通じて、出版物や規格に貢献してきた。同氏の洞察力とリーダーシップは、サイバーセキュリティの未来を形作るのに役立ち、アクロニスだけでなく業界全体に利益をもたらすことが期待される。
さらに、HMG Global Leadership InstituteのCISO of the Yearをはじめとする、数々の権威ある賞の受賞経験もあり、サイバーセキュリティ分野への卓越したリーダーシップが評価されている。
今回のCISO就任に伴い、ブショルト氏はサイバーセキュリティコミュニティにおけるアクロニスの影響力を拡大する上で重要な役割を果たし、「Acronis Threat Research Unit(アクロニス・脅威リサーチユニット:TRU)」の新たな調査、レポート、脅威インテリジェンスイニシアチブを主導することで、同社をサイバーセキュリティに関するイノベーションにおける最前線での地位を確立させる役割を担う。
あわせてブショルト氏は、スケーラブルなテクノロジー、プロアクティブなプロセス管理、人間を中心としたセキュリティフレームワークを重視しており、さまざまな規模の組織やマネージドサービスプロバイダー(MSP)にアクセス可能で、高度なサイバー保護を提供するというアクロニスのコミットメントと一致している。同氏の有する専門知識は、現在および将来の脅威の状況に対応するセキュリティプラクティスをリードする上で重要となる。
CISOへの就任によってブショルト氏は、IT、セキュリティ、コンプライアンスの専門家からなるグローバルチームを率いて、アクロニスがグローバル企業全体のリスクを軽減するためのプラクティスとプロセスを統括する。また、経営幹部の主要メンバーとして社内のチームと緊密に連携し、サイバーセキュリティ戦略の推進を通じて同社のセキュリティ体制を強化していく。