先日、金田一が美雪と結婚したことが話題に。素直になれない2人の関係性に、何年モヤモヤさせられたことか…。一方で、主人公がヒロイン“じゃない方”のキャラと結婚した作品も存在。代表的な3作を紹介します。



最終的にくっつかなかった一護とルキア 画像は『BLEACH 護廷十三隊侵軍篇 6』DVD(アニプレックス)

【画像】え、一護以外の人と結婚したの? こちらがルキアの結婚相手です(4枚)

そっちを選ぶんかい!最終的にヒロインの座に輝いたキャラクターたち

「コミックDAYS」(講談社)にて連載中のマンガ『金田一少年の事件簿』シリーズ最新作『金田一37歳の事件簿』132話にて、主人公「金田一一」が幼なじみのヒロイン「七瀬美雪」と結婚しており、パパになることが明らかになりました。付かず離れずの関係性から発展せずに読者をヤキモキさせてきたふたりなだけあり、SNS上には「おめでとう!」「やっとくっついたか!」といった祝福のコメントも多数寄せられました。

 相思相愛なことは周囲にバレバレなのに、本人たちは自分の気持ちに素直になれない。なのにお互いが別の異性と良い感じになっているとヤキモチを焼く…という、金田一と美雪は分かりやすい「早く付き合っちゃえよ状態」にありました。アニメではよくある「この2人がくっつくであろう」という“フラグ”ですが、そのフラグをぶった切り、ヒロイン“じゃない方”とくっついた主人公もいました。

『NARUTO-ナルト-』サクラじゃないんかい!

『NARUTO-ナルト-』の主人公「うずまきナルト」は、最初は「春野サクラ」に思いを寄せていました。サクラはナルトのことを「ウザい奴」として最初は嫌っていましたが、共に戦うことでその思いが変化していきます。「うちはサスケ」が里を抜けた際には、「サスケくんを救うことができるのはアンタだけ」と泣きながらナルトに思いを託します。

 徐々に心を通わせているように見えるナルトとサクラですが、それは“仲間として”だったのでしょう。原作完結後に公開された映画『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』にて、サクラがナルトに「アンタは昔から私のことを好きって言い続けてきたけど、あれは私がサスケくんを好きだったからでしょう? 対抗するためだったんだよね」と言うシーンがあります。

 これについて、原作公式パンフレット上で原作者の岸本斉史先生は「サクラとナルトがお互いに恋愛対象じゃないと気づく、決別のシーンでもある」とコメントされていました。

 最終的にナルトは、ずっと前から自身に思いを寄せていた「日向ヒナタ」を選んでいます。

『ドラゴンボール』ブルマじゃないんかい!

 2024年10月クールより新作アニメがスタートしたことで話題となっている『ドラゴンボール』でも、主人公の「孫悟空」はヒロインと思われた「ブルマ」ではないキャラクターを選んでいます。どんな願いもひとつだけ叶える7つの不思議な玉「ドラゴンボール」のうちのひとつ「四星球」を持っていた悟空と、それを探していたブルマが出会うことで物語が始まるので、このふたりの関係が恋愛に発展していくであろうと思いましたが……。

 悟空が結婚相手に選んだ「チチ」は、ドラゴンボールを探して訪れた「フライパン山」で襲い掛かってきた「牛魔王」の娘です。股間を蹴られたことがきっかけで悟空に恋心を寄せるようになり、「嫁にもらう」約束を取り付けます。それから7年後に再会し、ふたりはその日のうちに結婚しました。

『BLEACH』ルキアじゃないんかい!

『BLEACH』は、最初は主人公「黒崎一護」が選ぶのは、彼を死神代行の道へと誘うきっかけとなった「朽木ルキア」だと思われていました。

 しかし、ルキアが現世で一護の活動をサポートすることになり、一護の部屋の押し入れに(勝手に)住むことになっても「ドキドキ!」みたいな描写は一切なし。一方で、最終的に一護と結ばれた「井上織姫」は登場当初から一護に思いを寄せているといった描写があり、「破面(アランカル)」に人質に取られることになった際、ひとりにだけに別れを告げることを許された織姫は一護に会いに行き、眠っている彼にキスをしようとしますが、「やっぱり出来ないや」と涙をこぼします。

 最後まで勇気が出せなかったものの、「人生が5回あっても5回とも同じ人を好きになる」と何度人生を繰り返しても一護のことが好きだと言った織姫に、多くの読者が胸打たれました。

 ちなみに、ルキアも最終的に“とあるキャラクター”と結婚しています。気になる方は原作をチェック、もしくは現在アニメ最終章にあたる「千年血戦篇」が放送中ですので、そちらで確認してみても良いのではないでしょうか。