
『THE NEW BEGINNING in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2025年2月11日)
○グレート-O-カーンvs海野翔太×
オーカーンに惨敗した海野が自らバリカンを使って自分の髪を丸刈りにした。
オーカーンは1・6大田区大会で海野がファンから贈呈された手作りのベルトを引き裂き宣戦布告。一騎打ちが決まったあとも、海野の応援用タオルを切り刻み、ついには海野の髪の毛を断髪するなど暴走を続け、海野の怒りは爆発寸前となっていたが、試合はまさかの展開となった。
海野は入場と同時に正面飛びドロップキックで奇襲。場外ダイブ式DDTでエプロンに突き刺した。ブーイングも飛ぶ中、開始のゴングが鳴ると海野はデスライダーを仕掛けたが、オーカーンは場外に退避。追いかけた海野はエルボースマッシュ連打、正面飛びドロップキックと攻勢を続け、花道へと連行したが、オーカーンはプラ柵へのブレーンバスターで反撃する。さらに、プラ柵を背中に振り下ろすと、スパインバスターでエプロンに叩きつけた。
リングに戻ってもオーカーンが攻勢。巴投げ、一本背負いで腰へのダメージを深めると、ストマックブロック、俵返しの連続攻撃を浴びせる。海野もエクスプロイダーで応戦し、イグニション、延髄斬りで巻き返したのの、オーカーンはカウンターのラリアットで吹き飛ばす。海野も譲らずイリミネーターをDDTで切り返した。
雄たけびを上げた海野はブレイズブレイドを発射。旋回式デスライダーを決めたが、オーカーンは3カウントを許さない。後頭部にエルボーをぶち込み、倒れ込んだ海野の後頭部になおもエルボーを連打。海野が死力を振り絞ってスイングDDTで突き刺したがデスライダーにはつなげられず。オーカーンは大空スバル式羊殺しで絞め上げる。海野はローリングエルボーで反撃を狙うも、オーカーンは正拳突きを一閃。リバース河津落としからエリミネーターを繰り出して、完勝となる3カウントを手にした。
オーカーンが海野に完勝。舌なめずりをすると、バリカンを持って大の字になった海野に襲いかかろうとする。しかし、そのバリカンを奪い取った海野は、自ら髪を丸刈りに。ぼう然とした表情を浮かべたまま、セコンドの肩を借りてリングを去っていった。
オーカーンは「あいつのテメーでテメーの髪を切るぐらいの覚悟、あって安心したよ」と海野について語ると、「もう一個アドバイスくれてやるよ。エースは遠いぞ。そんな次元じゃない。エースは棚橋弘至ただひとりだ。他の誰でもない。これも自信を持って言える。二度とそのワードを使うな」と通告した。
約1ヶ月前の1・4東京ドーム大会ではメインイベントのリングに立ち、IWGP世界ヘビー級王座に挑んでいた海野だったが、今大会ではブーイングまで浴びて、しかも惨敗。自ら新時代のエースだとアピールしてきたが、オーカーンに根底から否定されてしまった。茫然自失でノーコメントだった海野は今後どこに向かうのか――。