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化粧品を「安心」や「信頼」で選ぶという選択肢を



「自分の肌に直接塗るもの」は「自分が口に入れるもの」(写真:iStock)

 現在でも日本の国内メーカーが手掛ける化粧品の品質は、世界トップクラスを誇っています。しかし化粧品を買うきっかけとなる“高揚感”については、残念ながらも他国のブランドの勢いに負けてしまっているのも一つの現実。

 顔に継続して塗るものなのに、食品のように「品質で選ぶ」、「信頼で選ぶ」といった感覚が消費者側に薄れていて、パケ買いならぬ「イメージ買い」や「価格だけで選ぶ」といった傾向も強まっているように感じます。

 また今、日本国内の経済に元気がないと耳にする機会が増えていますが、一方では2024年における国内の化粧品市場自体は前年比約4%増と拡大をしています。

 コスメの価格帯によっても「私たち消費者が求めるもの」は異なり、流行なのか品質なのか、それともブランドイメージなのか…と違いがありますが、熱狂的な広告やSNSで見る投稿を鵜呑みにせず、食品同様に品質や信頼で選ぶ心がけがより真剣に求められている過渡期のような気がしてなりません。

「自分の肌に直接塗るもの」は「自分が口に入れるもの」と同じように、品質や信頼で選ぶべきというのが筆者の考え方。この機会に、化粧品の選びかたを考えるきっかけにしていただければ、これ以上の喜びはありません。

 ひとり一人の行動は小さくても、その行動の積み重ねが日本経済を支える大きな力にもつながるのではないでしょうか。

(並木まき/ライター・エディター)