本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女一匹の“ほぼリアタイ”ドタバタルポです。 商店会は末端社会の縮図。次から次へと巻き起こるトラブルや人間関係は、どこぞの職場や家庭で見たような光景ばかりで…。

【「ポンコツ商店会」お預かりしました】

街路灯LED化の後にフラッグ設置をするはずが…



大学院の論文を提出した後、「社会教育士」の資格を取りに上野へ。上野の芸大周辺はちょっとパリの街角のよう、癒されるなー。(写真:フィッシュバーン真也子/無断転載禁止)

 諸事情により、更新予定日をお休みしてしまいました。すみません。そして、1回休んだらもう3月。なんか焦るなぁ。前回、街路灯話が途中になってしまったので、商店会の顔「街路灯」リニューアルPART2として続きを。

 昨年6月、ポンコツ商店会の再出発とともに、街路灯ランプのLED化を区役所に申請。そして、9月には新たな商店会のシンボルである街路灯フラッグ製作も進めていた。

 なんたって、15年かけっぱなしの街路灯フラッグは相当ボロボロ。フラッグの新調は、再出発にとって必須要項だった。ちなみに、フラッグ製作も自治体から補助があり、役所への申請ありきの事業。「LED化の方を先に申請し、街路灯の灯りが変わったところに新しいフラッグを設置! っていう段取りで進めてますので、よろしくお願いします!」とフラッグ製作の業者さんにお伝えしたところ、

「どうかなー、LED化申請って結構他の商店会さんも時間かかってるみたいですよ。もしかするとフラッグの方が先になっちゃうかもしれないです…ね」とフラッグ屋さん。

「え、そうなんですか? でもLED化は6月申請で、フラッグは9月申請だから、3カ月の差がありますよぉ。さすがに大丈夫ですよねー」と私。結果、お気楽予想は思いっきり外れ、フラッグ屋さんの予想が見事的中。LED化の許可はなかなかおりず、結局フラッグの申請が先に通過し、年内にはフラッグが出来上がってしまった。

「どうしましょう? フラッグできちゃいましたけど…」とフラッグ屋さん。

「ですね… もうー、しょうがないから先に付けちゃいますか!」

 商店会ワークって、なんだかんだ、一つも予定通りにいかない。いっつも想定外。

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皆さんから「フラッグ新しくなったね、いい感じ!」とお褒めの言葉



何かを言いたがる人、それで存在感を示したがる人っている(写真:iStock)

 もともと付いていたボロボロのフラッグを外し、新しいフラッグを設置したところ、近隣の皆さんからお褒めの言葉をたくさんいただいた。意外に商店会って見られているんだなぁ。

「新鮮」「オシャレな感じ」「前のフラッグが思い出せない」「明るいイメージ」など、住民の皆さんも商店会のイメージが良くなったという意見が多かった。

 街路灯のランプが変わっていない状態でも、皆さんがたくさん褒めてくださる。きっと、街路灯の色がオレンジに変わったら、もっと褒めてくれる気がする。楽しみだー。わくわく。

ネガティブキャンペーンをぶち上げる人が約1名

 ほとんどの方からポジティブなご意見をいただき、ホクホク気分でいたところ、約1名、ネガティブな人がそばにいた。

「なんか地味っすよね、暗くないっすか?」とブーたれた人、はい、床屋の角さん。ほとんど何もしないのに、文句だけは一丁前なんだわ、この人は。そして、隣にいた元酒屋の助さんが「あ、確かにちょっとそれあるかもね、前のが赤いフラッグだったしね」とかぶせてきた。このおっさんたち、なーんもしないくせにー!

 さすがにカチンときて、「それ、感覚が古いか目が悪くなってるんじゃない?? 若い人やオシャレな人たちはみんな褒めてるもん」と意地悪く言い放ったところ、「そうだね、おれは、実は結構いいなと思ってた」と助さんが発言撤回。この人、じーさま扱いされたくないもんだから、変わり身はやっwww

「ご不満もあるかもですが、なんたって私も初めての作業ですし、そこのところご理解ください」と私。本当は『文句があるなら全部自分でやれば?』と喉まで出かかったが、そのセリフだけはやはり御法度。それ言っちゃうと、人間関係うまくいかなくなっちゃうしね。

 子供の頃、よく寅さん映画を親に観せられたが、寅さんの名台詞「それを言っちゃぁ、おしまいよ!」を思い出して、ぐっと我慢。