
フィニッシュが上手く決まらないと頭を悩ませるゴルファーは多いのではないでしょうか。そこで今回は「フィニッシュ」に特化したレッスンをご紹介!
まずはフィニッシュの大切さを学んでいきましょう!
フィニッシュに
軌道やインパクトの良し悪しが出るのは本当!

みなさんもビギナーのころや調子が悪くなったときに「とにかくフィニッシュを決める」という上達法や修正法を教わったり、実行したことがあると思います。スイングの最後のポジションであるフィニッシュをきれいにカッコよくすることで、インパクトやダウンスイングの体の動きや軌道がよくなる。これは本当で、古くからいわれていることでも今なおその効果は高いと思います。
何が悪くてフィニッシュが崩れてしまうのか?それを自分で探し出すのは簡単ではありませんが、フィニッシュを決めることでスイング全体が自然によくなるのは、とても有効。今回のレッスンでは、フィニッシュが崩れてしまう原因やどんなフィニッシュが理想なのかまで詳しく説明しますので次の練習から早速「フィニッシュを決める」を実践してください。
フィニッシュは本来
「加齢とともに美しくなっていく」ものでもある!
80歳を過ぎた今のほうがフィニッシュは美しく、カッコいい!
2024年マスターズ初日「オナラリースターター(始球式)」に登場したゲーリー・プレーヤーの
フィニッシュ。現役のツアープレーヤーのときよりも理に適う美しいフィニッシュをとっている
フィニッシュは加齢とともに崩れるものではなく磨かれていくものです!そのいい例が、上の写真のプロ通算165勝のレジェンドゴルファー、ゲーリー・プレーヤー。このとき、88歳ですが、とても美しいフィニッシュを決めています。
しかし、若いころは今と違い崩れたフィニッシュをとることが多かった。でも、当時はそれでOK。なぜならば、若いころはパワーや柔軟性が高かったので、強い力を出した反動や体への負担を減らすために崩れていたからです。
一方、今のフィニッシュは昔とは違い、スピードやパワーを生み出すのはフィジカルではなく「フィニッシュを決める」こと。加速力や効率よく力を伝えるスイングになる彼のような美しいフィニッシュをとることは、アマチュアのみなさんの上達に必ず直結します!
(広告の後にも続きます)
諸悪の根源は「振り遅れ」!
フィニッシュの崩壊はココからはじまっています!
僕の経験からいうと「フィニッシュを決めて下さい」といって正しくできる人は練習場では5割くらい。これが狙ったエリアに打つことも必須となるコースでは2割を切るくらいになってしまいます。
このフィニッシュが崩れてしまう8割の大半は、スピンアウトと右足体重。この原因を突き詰めていくと、ダウンスイングでの振り遅れになります。
これがフィニッシュが崩れる原因!
フィニッシュが決まらない!
詳しく説明すると、振り遅れたままは右足体重のフィニッシュに直結する(パターン1)。振り遅れているのを嫌がり解消しようとすると、体とクラブが回りすぎるスピンアウトに(パターン2)。振り遅れ解消に体が目標方向に突っ込むのは一時的には左に体重が乗りますが、その反動で右足体重になる(パターン3)。
いずれも諸悪の根源は「振り遅れ」なので、ここを直すことが前提となります。
フィニッシュCheckはドライバーで!

あらためて自分がどんなフィニッシュをとっているかの確認はドライバーショットで行なおう。もっともスピードや遠心力が上がるクラブなので、振った結果がフィニッシュに表れやすい。
「実際にボールを打ったほうが自分のリアルな形が出ます。ティーアップして打つためミートしやすいから、インパクトの良し悪しに左右されにくいのもドライバーで確認する良さですね」(兼濱)