『ロングレッグス』ヒグチユウコと大島依提亜が手がけたオルタナティブポスタービジュアル

本日3月14日より公開の映画『ロングレッグス』から、オルタナティブポスタービジュアルが解禁された。


【写真を見る】画家のヒグチユウコによる『ロングレッグス』描き下ろしイラスト / [c]MMXXIII C2 Motion Picture Group, LLC. All Rights Reserved.
新人FBI捜査官リー・ハーカーは未解決一家連続殺人事件の捜査を任される。10の事件に共通するのは父親が家族を殺害し、自殺している上に、すべての犯行現場には暗号で書かれた“ロングレッグス”からの手紙が残されていた。謎めいた手がかりをもとに、リーは一歩ずつ事件の真相に近づいていくが…。本作は、全米公開初日から3日間で興収2240万ドルを叩きだし、2024年公開の独立系ホラー映画における全米最高のオープニング成績をおさめ、独立系ホラー映画として過去10年間の全米最高興収を記録(2024年12月時点)している。さらに2024年公開独立系作品において全米興収1位を記録(2024年12月時点)。北米配給のNEONにおいてはアカデミー賞受賞の『パラサイト 半地下の家族』(19)の北米最終興収5,336万ドルを超えて、NEON史上最高興収作品となった話題作だ。

主演は『イット・フォローズ』(14)で注目を浴び、本作でスクリームクイーンの座を不動のものにしたマイカ・モンロー。未解決殺人事件を追う新人FBI捜査官として、緊迫感に溢れる見事な演技を披露。そして数々の話題作への出演が絶えない、オスカー俳優ニコラス・ケイジが、40年以上のキャリアで初めてのシリアルキラー役に挑戦。「陰惨な連続殺人鬼役はこれが最初で最後となる」と、本人がコメントするほど史上最狂の悪役を怪演している。監督は、最新作となるスティーヴン・キング原作『The Monkey(原題)』が全米公開されたばかりの鬼才オズグッド・パーキンスが担当する。

今回到着したポスタービジュアルは、画家のヒグチユウコによる描き下ろしイラストを、本作の日本版ビジュアルを手掛けた大島依提亜がデザインしたもの。これまでもA24の映画『ミッドサマー』(19)など、数々の話題作のオルタナティブポスターを発表してきた2人。今回、A24に次ぐ独立系配給会社NEON制作の本作で、再び映画ファン必見のコラボレーションが実現。赤を背景にしたイラストには、幼い少女が描かれているが、よく見ると、角の生えたあるモチーフが隠されていることがわかる。これはキリスト教において悪魔の象徴と言われている山羊を表し、本編にも複数登場するという。もう一方のビジュアルは、本編の印象的なシーンを切り取った不穏極まりないデザインに仕上がっている。

また、六本木蔦屋書店で開催中の映画『ロングレッグス』公開記念フェアでは、2階の六本木ホラーショーケース棚にて場面写真パネル、オルタナティブギャラリーでは今回のオルタナティブポスターも展示されている。

映画と合わせてオルタナティブポスターもぜひチェックしてみてほしい!

■<コメント>

●ヒグチユウコ(画家)

「スタートからなんともいえない不安感。絵を描くために4回観たのですが観るたびに新たな発見もあり大変に楽しめました」

●大島依提亜(グラフィックデザイナー)

「数年前に自主練で日本で観れるA24マラソンを決行し、100本近く観たのですがその中のベスト3の1本が『フェブラリィ〜消えた少女の行方〜』でした。それをきっかけに監督のオズグッド・パーキンス作品にすっかり魅了され、今回の『ロングレッグス』も一ファンとして、足を、いや首を長くして待っていたところ偶然にも日本版のデザインの依頼があり、よっしゃーとガッツポーズをしてしまいました。とうとう、オズグッド・パーキンスが広く知られてしまう!というよりこのすごい才能をぜひ多くの方に観てもらいたい!という想いでいっぱいです。

宣伝用のポスターは最初海外版からロゴを変えようかなとも一瞬思ったものの、やはりオリジナル版の不安定な文字組みが変えようのない不穏な魅力に溢れていたのでそのイメージを踏襲しました。今回のロゴはせっかくのオルタナティブポスター展開なので別のアプローチを試みてみました。ヒグチさんの絵が申し分なく素晴らしいので、1枚のみでも良かったのですが、やはりオズグッド・パーキンス愛が強すぎて頼まれもしないのに写真バージョンも作ってみました」

文/スズキヒロシ