
・メンマの話
さて、そもそもなぜ東武ホテルはメンマを推し始めたのか? 聞くところによると「敷地内の竹をどうにかしよう!」というプロジェクトが始動し、その流れでメンマに辿り着いたとのこと。他には竹細工のライトなんかも作っているらしい。
そのメンマはめちゃめちゃ手間がかかっており、総料理長どころか社長や役員も総出で竹の伐採を行っているそう。総料理長が10分ほどマンツーマンで、メンマの作り方を教えてくれた。
総料理長「メンマに使うのはタケノコではないんですよ。2メートルくらいのタケノコ以上、竹未満のものを伐採します。竹化しているところは使えないので、皮をむくと使えるのは1mくらいですかね。
それを茹でて塩漬けにして3カ月ほどかけてメンマにします。1年に1度しか仕込めないんですが、おかげ様ですぐに無くなってしまいます。今回お出ししているのは、こっそり取っておいた最後のメンマです(笑)」
なるほど。てっきりメンマはタケノコから作られていると思っていたが、正確にはそうではならしい。へぇ~、とても勉強になりました。つーことでさっそく……
肉とかパイとか!
サラダも大事!!
ローストビーフもいただいちゃいましょう!
そしてメンマ──。
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・いざMENMA
メンマの “空気が読めない感” は否めないが、この際目をつむるとしよう。OK、OK。というわけで、まずはベーシックな「醤油風味」に味付けされたメンマから食べてみると……あ。
これはめっちゃウマい!
最大の特徴はその食感で、柔らかくもしなやかな竹感がビンビンに伝わって来た。みずみずしい生命力を感じるメンマとでも言おうか? いずれにせよこんな食感のメンマは食べたことが無い。
お次に食べた「四川山椒風味」のメンマは、先ほどよりさらにウマい! 醤油風味と食感は変わらないが、山椒の風味が絶妙で味付けはこっちの方が好き!! いやこれは無限に食えるだろ。マジで2キロは余裕でイケる。
結果的に東武ホテルがゴリ押しする「純国産メンマ」はちょっと信じられないくらい美味しいメンマであった。ローストビーフももちろん美味しかったが、心に残ったのはメンマ一択だ。
なお、キャビアも美味しかったのだが、私のキャビア歴がペラペラなため「どこがどう美味しいキャビア」と説明できないことは痛恨の極みである。粒が大きくプチプチ美味しゅうございました。
とにもかくにも、東武ホテルには「めちゃめちゃ美味しいメンマがある」とだけでもご記憶いただければ幸いだ。稀に瓶詰めでも発売しているらしいよ!
参考リンク:東武ホテルマネジメント
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.