
名古屋市中区のブランド品買取店「おたからや名古屋栄店」の店長・阿部光一さん(当時42歳)が昨年11月に同区の自宅で変死体で見つかった事件で、名古屋地裁は死体遺棄の罪に問われている元ホストクラブ従業員に対し、3月17日、無罪を言い渡した。
「内田被告の供述の信用性には合理的な疑いが残る」
名古屋市中区のブランド品買取店「おたからや名古屋栄店」の店長・阿部光一さん(当時42歳)が2023年11月に同区の自宅で変死体で見つかった事件で、死体遺棄罪に問われた同店元従業員・内田明日香被告(30)の初公判が2月8日、名古屋地裁であり、内田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていた。
この事件では内田被告が常連として通い詰めていた元ホストクラブ従業員(23)が共犯として同罪に問われていた。元ホストクラブ従業員の被告は初公判で「一切関わっていません」と無罪を主張、これに対し検察は懲役1年6カ月を求刑していた。
3月17日に開かれた元ホストクラブ従業員の判決公判で、名古屋地裁は「(一緒に遺体を隠したとする)内田被告の供述の信用性には合理的な疑いが残る」などとして、無罪を言い渡した。
判決後、被告は報道陣の取材に対し、「やってないことが証明されて安心しました。やっていないので証拠は絶対にないと分かっていた」と話した。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班