個性的であり有効的なレイアウト


なにゆえに、歴史的名車となり得たのか。それはほかのオートバイメーカーも手がけるV型エンジンのレイアウトが異なっていたからというのも理由の1つではないでしょうか。車輪を前後2つ並べるオートバイゆえに、クルマと違って車幅を狭く設定できます。従ってエンジンも2気筒あったなら前後に2レイアウトするのが理にかなっているように思えます。


しかしモト・グッツィは縦置きなので2気筒を左右に張り出すようにレイアウトしているのです。これでは車幅を狭くできませんが、そのかわり走ると冷気を大きく浴びることができ、空冷エンジンにとってよい影響を及ぼすのです。

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伝説モデルの復活


およそ60年前に完成したV7のエンジンレイアウトは有効的なことが立証され、縦置きDNAはさまざまな後継車を世に送り出してきました。エンジンレイアウトは歴史的原型のままですが、スタイルとテクノロジーはもちろん時代とともに進化しています。


2025年2月には受注販売がスタートし、8月に順次出荷となるV7シリーズ。Moto Guzzi V7は2008年に復活し、2021年に850ccエンジンを搭載して大幅にアップデート。2025年モデルのV7 STONEとV7 SPECIALには、ライド・バイ・ワイヤシステムによるライディングモード、クルーズコントロール、ABS、トラクション コントロールを含む電子制御パッケージを充実。


さらに伝説のモデルV7 SPORTも復活販売。倒立フォークやダブルディスクブレーキ、専用マッピングのスポーツモード、6軸慣性プラットフォームによる高精度なトラクションコントロール、コーナリングABSを備え、スポーツモデルとして最新機能をふんだんに盛り込んでいます。