
画像はAIで生成したイメージ
米トランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いる実業家のイーロン・マスク氏の周辺に異変が起きている。
本業であるEV(電気自動車)大手のテスラが売れ行き低調で株価が暴落するなどトラブル続きだ。
マスク氏の個人資産も大幅に減ったとみられ、世界一の富豪の座から転落する恐れが出てきた。
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マスク氏はトランプ氏の大統領選で約400億円の選挙資金を献金して、当選に導いた立役者の1人。トランプ政権発足後も大統領の右腕を務め、DOGEで政府機関のリストラに大ナタを振るっているが、国内外で反発する声が多く、敵も増えている。
同社の昨年の純利益は53%減の大幅減となった。
ヨーロッパなど世界各国で販売の落ち込みが続き、ドイツでは今年2月の新規登録台数が前年同月から76%と激減している。
「もともとテスラのEVを買っていたのは、環境を重視した“意識高い系”のリベラル層が多かったのです。マスク氏はこうしたリベラルを嫌うトランプ氏を大統領選で支援したため、多くの顧客層が失望したとみられます。その後もマスク氏はドイツの極右政党を支持する発言をしたり、ナチス式敬礼のようなポーズを取るなどの行動を続けています。テスラ車のオーナーの間では『この車はマスクがおかしくなる前に買った』と書かれたステッカーが飛ぶように売れています」(在米ジャーナリスト)
米国の主要銘柄で“一人負け”
大統領選後に大幅上昇していたテスラの株価も下げ止まらず、最高値の半値以下となった。
米国の主要銘柄の中でも下げ幅が際立つ“一人負け”の状態だ。
米経済誌フォーブスのリアルタイム推計によると、マスク氏の資産は昨年12月中旬に4640億ドル(約69兆円)まで膨れ上がっていたのが、テスラ株下落の影響で今年3月には3196億ドル(約48兆円)と、20兆円以上も減ったことになる。
「これ以上、事業不振が続くと、世界一の富豪の座から転落する日も遠くありません」(大手紙外信デスク)
マスク氏の暴走に急ブレーキは掛かるのか。
「週刊実話」4月3日号より