
今季メルセデスからフェラーリへ移籍した7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、第2戦中国GPのスプリント予選SQ3で最速タイムをマーク。開幕戦オーストラリアGPではペース不足と戦略ミスで10位に終わったこともあり、0.018秒差でレッドブルのマックス・フェルスタッペンを下した今回の好結果を喜んだ。
「あのような結果になるとは思っていなかったけど、とても嬉しいし、誇りに思う」
ハミルトンはスプリント予選後、そう語った。
「僕らとしては前戦が最悪だったというのは明らかだし、マシンにもっとパフォーマンスがあることは分かっていたけど、それを引き出すことができていなかった。でも、ここに来てマシンは走り始めから生き生きとしていた」
「僕らはいくつか素晴らしい変更をマシンに施した。チームは休みの間も素晴らしい仕事をしてくれて、マシンを準備することができた」
「少し驚いている。スプリントのポールが取れるなんて信じられない。決勝レースじゃないし、明日に向けてやるべきことはある。マシンを止めた時にP1ボードが見えて、しかも自分は赤いマシンに乗っているなんてすごいよ。本当に信じられない」
またハミルトンはSky Sports F1の取材に応じ、マクラーレンが開幕から優位に立つ中、フェラーリがいつトップを争う立場になるのかは分からなかったとして、既にトップに立てたことに「度肝を抜かれた」と語った。
「ちょっと度肝を抜かれたよ。ちょっとビックリだ」とハミルトンは言う。
「どの段階でこの順位になれるかは分からなかったし、先週末の後では難しいスタートとなっていた」
「僕らはアグレッシブさだけをここに持ち込み、週末に向けてマシンを良い状態に持っていきたいと思っていた。走り始めからマシンの感触が良かった。冬のテストを通して、そして明らかに前回のレースや強も速かったマクラーレンを抑えて、トップに立てたことが信じられない」
「このような素晴らしいドライバーたちと戦えること、そして他チームとこれほど接近できていることに感謝している」
そしてハミルトンは、2025年マシンSF-25で十分なレース想定プログラムをこなすことができていないとして、土曜日に行なわれるF1スプリントは未知の戦いになると語った。
「バーレーンではレース想定の走行ができなかった」とハミルトンは言う。
「先週末のレースはウェットコンディションで行なわれたけど、明日は初めての本格的なレース走行になるし、日曜日は僕にとってこのマシンで初めての決勝レースになる」
「これから学んでいくよ。ポジションを守れるといいな。でもマクラーレン勢はとても、とても、とても速い。マックスもそうだけど、僕らは良いポジションにいる」