【ポテトスープ】生まれて初めて「ポテトとスープ」という組み合わせを食した結果… / カンバ通信:第390回

ジャンボ! 今日も元気にポテ活だよ〜!!

今回行ってみたのは、大通りゴン・ロード(ngong road)から1本入った「マッチャイ・ドライブ(muchai dr)」という道沿いにある『ヤミーヤミーフードパレス(yammy food palace)』だ。

レストランはとても清潔。しかし、私が入ってもスタッフは誰も「いらっしゃいませ」と歓迎してくれず、そこはかとなく冷たい印象があった。

椅子に座って周りを見ると、年老いたスタッフがお客さんに料理を言葉で説明している。どうやら冊子的なメニューは無いようだ。

やがて別のスタッフが私の元へとやってきた。その時に作れるメニューを口頭で説明してくる。冊子のメニューさえあれば、このスタッフたちの仕事はもっと楽になるのに……と思いつつ、私はあることに気がついた。

ポテトが無いのである。具体的には、フライドポテト(Chips)というメニューがない。しかしながら、他のお客が食べてる料理を見てみると、そこには確かにポテトがある。もしや……隠しメニュー?

ともあれ私はいつ戻り、単刀直入に自分のやりたいことをハッキリ伝えた。「私はポテトが食べたい。ポテトだけが食べたいんだ」と。

するとスタッフはこう言った。「ウチにはポテトというメニューはありません。しかし、単品の『スープ』を頼めば、無料のポテトが付いて気ます。そしてそれが最も安いポテトの食べ方となります」。

我、理解。完璧な説明。しかし私はさらにツッコンでこう問うてみた。

「そのスープは、何スープなんだい?」

すると

「鶏のスープでございます」

それはナイス。それで行こう。では、「スープ」ひとつ、よろしく頼む。

やがてスープがやってきたが、それは鶏スープというより、

完全なるトマトスープだった。

しかも、スプーンですくってもすくっても、肉は一切れも入っていなかった。私はヘイシェフ的に店員を呼び出し、

「鶏肉が入っていないのだが」

と問うてみたところ、スタッフは、

「鶏ダシのスープになります。トマトスープのようですが、ベースは鶏ダシです。もしも鶏肉が食べたければ、少し価格は上がりますが『チキンスープ』をご注文ください」。

なるほど、理解。

しかし、こうして「鶏ダシのトマトスープにポテトをディップして(あるいは、からめて)食べるのもウマいな……」と気づき、人生初の「ポテトスープ」は大満足に食べ終えることができた。

ちなみに価格は100kes(約115円)。たんまりとスープが付いていて、さらに添え物的にポテトを食べるってのも悪くない。その後のお腹の調子も問題なし。

またひとつ、私のポテト経験値が上がった。同時にレベルも上がった気がする。クワヘリ!

執筆:チャオス(カンバ族)

超訳:GO羽鳥

Photo:RocketNews24.

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