『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は、シリーズ初の「仲間モンスター」システムが人気を博しました。種類によって仲間に「なりやすさ」が違い、苦労して加入させたもののプレイヤーが「ガッカリ」するものも、残念ながらいたのです。
スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(エニックス)
【画像】わわっ、なんという美しさ… コチラが「実在したの?」ドラクエ5ビアンカのコスプレイヤーです(10枚)
仲間になりづらい=使える、ワケじゃなかった!?
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は、シリーズ初の「仲間モンスター」システムが人気を博しました。モンスターによって仲間に「なりやすさ」が違い、「なりにくい」ものを仲間に加えるためには、戦闘を繰り返す必要がありました。そうしてようやく仲間に加わり、レベル上げをして活躍してもらおう……と期待したプレイヤーが「ガッカリ」する種族も、残念ながらいたのです。
非常に仲間になりにくいモンスターのひとつが「メガザルロック」です。敵として登場した際は、高い攻撃力と守備力を持ち、そして名前の通り「メガザル」を使われるのが厄介な存在でした。仲間になるのは最後に倒したモンスターなので、同時に仲間にできるものと出現した場合、メガザルを使われると対象にならなくなってしまう点も、加入の難易度を高くしています。
では仲間になったら活躍してくれるのかというと、終盤で加入するにしては半端なステータスでした。装備できる武器も限られるので、高い守備力を活かして前線に立たせるまでもないのです。
メガザル要員としてはどうかというと、主人公や「スライムベホマズン」、「はぐれメタル」など、遥かに優秀なメンバーも習得するので、あえてメガザルロックをパーティに入れる必要性がないという、悲しい仕様になっています。
敵として登場すると厄介なのに、仲間になると微妙……になってしまうモンスターはほかに、「アームライオン」がいます。攻撃力が高いうえ、2回攻撃でこちらのHPを削ってきます。仲間になったら、切り込み隊長として活躍してくれそうですが、意外や攻撃力は伸びず、「マヌーサ」を比較的早く習得することが足を引っ張ります。
仲間モンスターは「かしこさ」が20以上ないと命令を聞いてくれません。アームライオンはかしこさの初期値が低く、MPが足りないにもかかわらず、マヌーサを唱えるなどしてまともに戦力となってくれません。そもそもエンカウントする機会も少ない存在なので、あえて仲間にするために踏ん張るだけの見返りがないのです。
最後に、リメイク版にて鳴り物入りで登場した「プチット族」の「プチヒーロー」「プチファイター」「プチプリースト」「プチマージ」と「コロボックル族」の「コロヒーロー」「コロファイター」「コロプリースト」「コロマージ」です。
『ドラクエ3』の「勇・戦・僧・魔」をイメージさせるパーティで出現し、一見かわいらしいマスコットキャラクター……なのですが、コロボックル族は幼年期にも出現し、かなりの強敵です。青年期となると逆に、なかなか遭遇できないという理由で仲間にしづらくなります。そして、苦労して仲間にしても馬車外のメンバーに加えるのはなかなか厳しい存在です。
名前の通り、それぞれ物理攻撃や回復呪文、攻撃呪文などを得意とします。「勇者」にあたるプチヒーローとコロヒーローが比較的ステータスの伸びがましなものの、MP不足に悩まされます。魔法使い系のプチマージとコロマージですらMPが伸びず、加入時に習得済みの「イオナズン」を使えないという有り様。どうしても使いたいのであれば、相当の愛をもって種で底上げしてやる必要があります。