
レーシングブルズはF1中国GPの予選Q3で、アイザック・ハジャーをガレージから安全ではない形で送り出したとしてペナルティが科された。
ハジャーは中国GPの予選でF1キャリア初のQ3進出。最終的にチームメイトの角田裕毅を上回る7番手を獲得したが、チームがアタックへと送り出す際、後方から接近していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンとの距離が十分ではなく、フェルスタッペンが接触を避けるためステリングを切る必要があった。
優先権は先にファストレーン上にいるフェルスタッペンにあり、そのフェルスタッペンに接触はなかったものの回避行動を取らせたレーシングブルズにアンセーフリリースとして5000ユーロ(約81万円)の罰金が言い渡された。
FIAの裁定は以下の通りだ。
「スチュワードは6号車のドライバー(アイザック・ハジャー)、1号車のドライバー(マックス・フェルスタッペン)、チーム代表から話を聞き、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、動画、車載映像の証拠を検討し、以下のように決定した」
「6号車のドライバーは、ピットレーン担当者(No.1)の指示に従い、要請された時にガレージから出てきたと述べた」
「彼はガレージから出るのが少し遅れたが、いずれにせよリリースが遅れたことは明らかで、その結果6号車は1号車の進路にリリースされた。1号車のドライバーは衝突を避けるために回避行動を取る必要があり、急ブレーキを踏めばタイヤにフラットスポットができてしまう危険性があった」
「チーム代表は、チームがこの事例でミスを犯したことを認めた」
「それに従い、我々はチームに5000ユーロの罰金を科した」
レーシングブルズには罰金が科されたが、グリッド降格ペナルティは無し。そのためハジャーは決勝レースを7番グリッドからスタートする。