【香港ダービー】未勝利馬の伏兵キャップフェラがVで波乱

 現地時間3月23日、香港・シャティン競馬場で行われた香港ダービー(L・芝2000m)は、C.ウィリアムズ騎乗、キャップフェラ(セ4・香・K.ルイ)が接戦を制した。同馬はオーストラリアで13戦、移籍後の香港で3戦、未だ未勝利の身でのダービー参戦だったが、キャリア最初の勝利が香港ダービーとなる驚きの結果となった。勝ちタイムは2:00.67(良)。

【動画】未勝利馬が勝利する珍事…香港ダービー

最内から鮮やかに抜け出す


香港ダービー・キャップフェラとC.ウィリアムズ騎手 (C)The Hong Kong Jockey Club

 好位をロスなく立ち回るキャップフェラ。直線ではC.ウィリアムズの手綱に導かれて最内ラチ沿いからグングンと伸びていった。大外から2番人気馬のマイウィッシュが飛んできたものの僅かに凌いでいた。このレースが初勝利で話題になっているものの、オーストラリアでは豪G1でトムキトゥン(豪G1・2勝馬)の2着に入るなど確かな能力は示していた。

 殊勲のC.ウィリアムズ騎手は「今日は素晴らしいスタートを切って、良い枠だったので彼はそのままリズムに乗っていけました。本当に良いパフォーマンスをしてくれましたし、今日は(キャップフェラが)ダービーを勝ちたいと思っていたようです」と、スムーズだったレース運びを振り返っていた。