
MotoGPで2年目のシーズンを戦っているKTMのペドロ・アコスタは、2025年限りでKTMを離脱することを考えているとも言われているが、エージェントはそれを否定している。
期待の大型ルーキーとして2024年にテック3から最高峰クラスにデビューしたアコスタは、今季からKTMのファクトリーチームへ昇格した。ただ2025年の開幕から2戦でアコスタの獲得ポイントはわずか13。ドゥカティに接近するという、彼が期待していたような展開になっていないことは明らかだ。
そうした状況の中、KTMからアコスタが離脱するのではないかという憶測が飛び交っている。
KTMが昨年経営危機に陥り、2025年型マシンの開発にも影響を及ぼした。今後もKTMとライバルの差は広がる可能性は高い。そのためアコスタが離脱を決意したとしても、おかしくはないだろう。
とはいえエージェント側は、現時点で離脱を考えているわけではないと主張している。
「誰とも話はしていない。我々はまだ2戦を終えただけであり、冷静にならなくてはいけない。もちろん、ペドロは今シーズン始まる前には、他のライダー達と同じようにKTMにもう少し期待していた」
アコスタのエージェントであるアルバート・バレラは、motorsport.comにそう語った。
バレラは、MotoGPがヨーロッパ戦に入ってから評価していくことになるとも付け加えた。
「我々は冷静さを保って、今後のレース、ヨーロッパでのレースを待つべきだ。それから評価をしなくてはならない」
「オースティンやカタールで素晴らしいレースができれば、認識も変わって来るだろう。つまり少し時間をかけることが必要なんだ」
「今年は非常に長い(シーズン)で、まだ始まったばかりだ。私は何か出口を探すことについて考え始める時ではないと思っている」