Kōki,主演『女神降臨』はベタな恋愛映画じゃなかった!人生をメイクで変えていくヒロインを大熱演しています♡

【最新公開シネマ批評】

映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、本音レビューをします。

今回ピックアップするのは、Kōki,さん主演映画『女神降臨』(前編「Before 高校デビュー編」:4月20日公開/「After 後編プロポーズ編」:5月1日公開)です。韓国の人気コミックの実写映画化。試写で前後編を鑑賞しましたが、Kōki,さんは等身大のヒロインを好演していてキュートな映画でしたよ。

では、物語からご紹介しましょう!

【物語】

地味で冴えない容姿で学校でいじめられていた谷川麗奈(Kōki,さん)は、カリスマメイクアップアーティストのセレーナ(鈴木えみさん)の影響を受け、メイクを学び、みるみる美しくなっていきます。そして転校した先の学校では注目の美少女に!

ところが同級生の神田俊(渡辺圭祐さん)にメイクの秘密を見抜かれてしまい、麗奈は口止めとして彼の言うことを何でも聞く約束をしてしまうのですが……。

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【テーマは“なりたい自分を諦めない”】

“冴えないルックスの女の子が実は美人だった” と言うのはありがちですが、本作のヒロインの麗奈は、”メイクの力で美を自力で手にいれる!” というのが良かったですね。メイクテクニックを習得し、やがてそれが将来の仕事にも結びついていくような展開は、とても現実的。「やればできる!」的なポジティブさに溢れていました。

また麗奈はホラーオタクな自分も愛していて、公私を使い分けているのも良き。素顔の麗奈を知っているのが、ホラーレンタルショップのオーナー・依田(佐藤二郎さん)。自宅以外でも素の自分をさらけ出して息抜きできる場所があるっていいなあと思いました。ただ、同級生の神田俊も常連客だったことから、大変な事態になっていくわけですよ。