カレー店が「ヘラ」を炒め目的で3年使い続けたら……? 想像超える“激変ぶり”に反響「こんななるんだ!」 まさかの「その後」を聞いた

 SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2023年11月に投稿された、カレー店が玉ねぎを炒めるのに3年間使い続けてきた“ヘラ”の現在について、投稿したカレー店に聞きました。

3年ほど玉ねぎを炒め続けて、ヘラの部分がほぼなくなってしまっています

「何千個の玉ねぎを炒めてくれたことか

 投稿したのは東京都文京区にあるカレー店「根津カレーラッキー」のXアカウント。カレーには欠かせない玉ねぎを炒めるのに3年間くらい使ったという竹製のヘラは、ほとんど柄の部分しか残っていません。

 未使用のヘラと並べて見てみると、その差は歴然です。色も形も違っていて、まるで別の調理器具のようです。「根津カレーラッキー」はすり減ってしまったヘラに、「何千個の玉ねぎを炒めてくれたことか。ありがとね」とねぎらいの言葉をかけました。

「ええっ!こんななるんだ!」

 長い年月を経て、大きく姿を変えたヘラを見た人からは「ええっ!こんななるんだ! ここまで使ったことないなぁ」などの驚きの声が聞かれ、中には「道具がこんな風に大切に長年使われる姿を見ると胸が熱くなってしまう…」「カレー専門店だとこんなになっちゃうのね。職務全う、お疲れ様!」と感動する人も。

 また「ここまで使用したなら百年経ってなくても九十九神や魂が宿っていたとしてもおかしくない」「これは間違いなく付喪神になっている。夜中に喋るし踊るはず」「仏壇の側に置かれたら仏具的なものに見える色と形ですわ」と、神秘的なものを感じるという人もいました。

ヘラの「まさかのその後」

 ねとらぼ編集部が「根津カレーラッキー」に話を聞くと、この写真を投稿して以降、利用客から「ヘラを見せてほしい」という要望が多数寄せられたといいます。

 そこで同店は、ヘラを額縁に入れて店内に飾りはじめました。すると、不思議なことが起こるように。利用客の一人から「古いヘラからうっすらと油がにじんでいる」と指摘を受けたのです。見てみると、確かにヘラから何かが染みだしているのが分かります。

 ヘラのまさかの変化に「あまりにも見られることにヘラが照れて汗をかいたのか(笑) ほぼヘラ部分はないのに、どこに油を蓄えていたんでしょうね」と同店。これからも店の名物として、見守っていてほしいですね!

ネットの反応

画像提供:根津カレー Lucky (ラッキー)(@NezuLuckyCurry)

3年使ったヘラと未使用のヘラの比較

3年ほど玉ねぎを炒め続けて、ヘラの部分がほぼなくなってしまっています

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