坂本昌行、手塚治虫氏の名作「ブラック・ジャック」ミュージカルで主演 矢吹奈子・味方良介らが共演

【モデルプレス=2025/03/27】手塚治虫作品の名作「ブラック・ジャック」のミュージカル化が決定。主演は20th Centuryの坂本昌行が務める。

◆坂本昌行主演、ミュージカル「ブラック・ジャック」上演決定

1973年「週刊少年チャンピオン」での連載開始から50年以上を経ても、手塚作品の中でも根強い人気を誇る「ブラック・ジャック」。今いちど手塚作品を掘り下げ、「命の価値」、「再生」をテーマに、生演奏でのミュージカル作品として、栗山民也氏の演出で、6月28日・IMM THEATER(東京)を皮切りに、新潟、名古屋、浜松、札幌、兵庫など、全国6都市で上演する。

数々のミュージカル作品で主演を演じ常に高い評価を得る坂本が、ブラック・ジャック(間黒男/以降、B・J)に。そして、双子の姉の腹の中で18年間生き続けていた畸形嚢腫でB・Jに摘出され人工の身体を得た女の子、ピノコ役をミュージカル初挑戦となる矢吹奈子、安楽死の必要性と正しさを信念とする医師ドクター・キリコ役を2年ぶりの舞台出演となる味方良介が演じる。さらに、今井清隆、大空ゆうひといった実力派俳優も出演し、作品の奥行きを深める。

演出は紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞など多数の受賞歴を有する日本を代表する舞台演出家の栗山民也氏。脚本は、劇団「ラッパ屋」主宰で、“大人のエンターティーメント”を志す作風で人気の鈴木聡氏。音楽は、演劇やオペラなど数々の舞台作品で日本にとどまらず海外でも活躍する笠松泰洋氏が務め、作品に彩りを加える。(modelpress編集部)

◆坂本昌行/ブラック・ジャック

天才的な技術を持つ外科医。ただし医師免許は持っていない。トレードマークは黒いコート。本名は、間黒男。

<出演に向けてメッセージ>
この度、手塚治虫先生の代表作の一つ「ブラック・ジャック」で主演のブラック・ジャックを演じさせていただきます。子供の頃に読んでいた、あの主人公を自分が演じることになるとは、夢にも思いませんでした。大変光栄な事であり、重責に身が引き締まる思いです。そして演出家の栗山さんと再びご一緒出来る事も嬉しい限りです。今作は、原作から飛び出して来たものではなく、より個々のキャラクターが人間味溢れる作品になると思います。「ブラック・ジャック」ファンの方は勿論、初めて知る方にも楽しんでいただけるように、キャスト・スタッフ一丸となって頑張りますので、是非、劇場でご覧下さい。

◆矢吹奈子/ピノコ

双子の姉の体内に18年いた畸形嚢腫(きけいのうしゅ)。ブラック・ジャックが人の姿にした。自称・18歳の「レレイ」。おかっぱ頭と4つのリボンがトレードマーク。

<出演に向けてメッセージ>
ピノコ役を演じます、矢吹奈子です。多くの世代の方から愛されている「ブラック・ジャック」をミュージカルで、そしてピノコ役を演じられることがとても光栄ですし、何よりも嬉しい気持ちです。今回が初のミュージカル出演になるので少し緊張もありますが、幼い頃から大好きな歌とダンスで表現ができることが今から楽しみでワクワクしています。座長の坂本昌行さん、キャストの皆さまの背中を追って、日々前進していけるよう頑張ります!手塚治虫さんの独特な世界観を表現できるよう、観にきてくださるお客様の心の中に残り続ける作品を作れるよう、とにかく全身全霊で挑みたいと思います!

◆味方良介/ドクター・キリコ

死神と呼ばれる安楽死を専門とする医師。ブラック・ジャックとは度々衝突している。元々は軍医。片目に眼帯をし、こけた頬と長い白髪がトレードマーク。

<出演に向けてメッセージ>
味方良介です。このたび約2年ぶりに舞台に立ちます。十代の頃から舞台の世界にいましたが、これほどのブランクは初めてで、まだ始まってもいない稽古に緊張しながらも、ずっと恋しかった舞台に立てる喜びで胸がいっぱいです。演出は、長年客席から憧れていた栗山民也さん。作品は“手塚治虫”の『ブラック・ジャック』。主演の坂本昌行さんは、僕が子どもの頃から舞台で観てきたレジェンド。その中で“ドクター・キリコ”を演じられることは夢のようです。ビジュアル撮影では、人間味と虚無を感じさせるデザインに身が引き締まりました。手塚作品は四作目。そのうち二作が「ブラック・ジャック」という縁にも感謝しています。稽古から本番まで、真摯に挑みます。

◆大空ゆうひ/女優・真理子

映画の主演に抜擢された女優。謎の極度の拒食症状に見舞われ、ブラック・ジャックの診察を受ける。

<出演に向けてメッセージ>
世代を超えて愛されている手塚治虫先生の作品。影のあるヒーロー、天才外科医のブラック・ジャックは私も憧れていました。人間の生と死、命の尊さについて考えさせられる部分もあります。今回、その登場人物として携わる機会をいただき、とても光栄です。栗山さんの手でどんなミュージカルになるのでしょうか?!ミュージカル作品への出演は久々なので不安と楽しみが半分半分。音楽の笠松さんとは以前ご一緒させて頂いたことがあり、楽曲も楽しみです。魅力的な作品の一部となれますよう頑張ります!

◆今井清隆/医師・白川

女優・真理子の叔父で医師。原因不明の病に侵された姪を救うため、ブラック・ジャックに依頼する。

<出演に向けてメッセージ>
手塚治虫の大ヒットアニメをミュージカル化すると聞いただけで、心躍る感覚になりました!私にとって手塚作品は、こちらが2作目となります。1つ目はミュージカル『ブッダ』いずれも栗山民也先生の演出でした。栗山先生の緻密で繊細かつ大胆な演出にワクワクします。どんな作品も感動的に創り上げられる天才なので、ある意味アニメを超える作品になってくれたら良いなと密かに期待しています。ブラック・ジャック役の坂本昌行君も本作品で共演は3回目なのですが、大好きな役者さんなので、今から稽古が楽しみです!私もアニメ作品を参考にしながら、自分なりに役を深めて行く作業が楽しみでもありますし必ず素敵な作品になると思いますので、どうぞご期待ください!

◆演出:栗山民也氏

<上演に向けてメッセージ>
プロデューサーから電話をいただいた。「ブラック・ジャック」を舞台化したいという内容だった。その電話口であの全身ツギハギの肌、あの黒いいつものコート姿のブラック・ジャックを思い浮かべ、妙に胸が高鳴った。子供の頃から決してマンガ好きではなかったが、手塚治虫だけは違った。まるで好きな物語に夢中になるように、そのいくつもの長編漫画に没頭した。今まで創ってきた舞台は「火の鳥・鳳凰編、黎明編、未来編」、「ブッダ」、「アドルフに告ぐ」。全身で呼吸するたくさんの登場人物たちの声が、今でも熱く聴こえる。今回は医学を通し人間の身体という永遠の謎に向かう。「この世に不必要な人間や生命は1つもない」これはブッダの言葉だが、このブラック・ジャックというダークヒーローも同じく、「すべて命あるものは平等だ」と、生きるあらゆるものの身体に取り憑く病と真に向き合うのだ。

◆あらすじ

天才外科医で、世界中で死の危機にさらされた重症の患者をいつも奇跡的に助けるが、法外な治療費で、闇医者、守銭奴、と悪い評判もある黒男=ブラック・ジャック。今まさに新進気鋭のスターとなろうとしている真理子という女優が、初主演映画の撮影中に倒れる。彼女は食べ物をいっさい受け付けない奇病に冒され、やせ細り、命までも風前の灯火。そんな彼女のために、叔父で医師でもある白川がブラック・ジャックに依頼をする。しかし、彼でも原因がわからないと知り絶望した彼女は、安楽死も医療のひとつのあり方だと主張するドクター・キリコに出会う。一方、真理子をなんとか直そうと没頭しているブラック・ジャックに助手のピノコはやきもちを焼きながらも優しく寄り添う。そんなある日、ブラック・ジャックは真理子の昔の話を聞き―。

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