
橋本環奈主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』が28日、最終回を迎えた。Xでは、そのラストシーンに登場した人物の“正体”に感動する声があがった。
■「今年も行くの?」
終盤、令和7年1月17日のテロップが表示され、歩(仲里依紗)がテレビをつけると、画面には2025年1月17日の『おむすび』の冒頭が映る。
歩の「今年も行くの?」との言葉に、結(橋本)はおむすびを握りながら「うん」とうなずく。そして、神戸の街を一望できる高台の公園で、結はベンチに座っていた女性に「雅美さん」と声をかける。
女性は、結が作ってきたおむすびを受け取ると、「まだあったかいねえ。おいしい」と笑う。結も笑顔でおむすびを食べ、2人で神戸の街を眺めながら物語が締めくくられた。
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■女性の“正体”は
この「雅美さん」の“正体”は、阪神・淡路大震災が発生した日の夜、結らが避難していた小学校に炊き出しのおむすびを届けてくれた三浦雅美(安藤千代子)。
幼い結から、おむすびを「おばちゃん、これ冷たい」と言われ、小学校にたどり着くまでに時間がかかって冷えてしまったことを説明すると、故郷である神戸の街の惨状に涙を流していた。
結は後に、このときの発言を後悔。子供向けの防災イベントでも、温かいおむすびの提供にこだわっていた。
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■「何て素敵な帰着」「腑に落ちた」の声
Xでは「30年前に被災し、子どもながらに人の厚意を『(おむすびが)冷たい』と踏みにじってしまった少女が、成長とともに『温かいおむすび』を人々に返していく話だった。 最後に返すのは、もちろん雅美さん」「『おばちゃん、これ冷たい』そう言ってしまったこと、結の中にずっと残っていたんだね。そして今、結が雅美さんにおむすびを渡す『あったかいなぁ』(涙)」との指摘が。
「雅美さんに自分が握ったおむすびを渡し『まだあったかいね』と言われる 結、よかったね」「『今年も行くの?』 という歩の言葉に、結は毎年これをやってたんだ、あの日『これ冷たい』と言ってしまった謝罪と感謝、これが結の原動力だったんだと、この伏線回収、腑に落ちた」「ずっと見てきた視聴者へのサプライズなのかな? 私は直ぐにわかったよ! 嬉しかった!」「何て素敵な帰着のしかたなの」といった声も見受けられた。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)