“有吉弘行も大ファン”の「伝説の女装家」死去 亡くなる2日前に「志半ばにして逝きますが燃え尽きる思い」とメッセージ

 東京都葛飾区の少女漫画の博物館「キャンディ・キャンディ博物館」を運営していた女装愛好家、キャンディ・H・ミルキィさんが3月27日に特発性間質性肺炎で死去したことが発表されました。72歳でした。

“伝説の女装家”

 キャンディさんの公式Facebookで「キャンディ・H・ミルキィは2025年3月27日に永眠致しました」と親族が公表。

 続けて「生前のキャンディ・H・ミルキィから皆様へメッセージを預かっていたため、公開させていただきます」とし、キャンディさんが亡くなる2日前に寄せたメッセージを公開しました。

 キャンディさんは「私は、約5年前に特発性間質性肺炎の診断を受けました。宣告後の平均余命5年と言われている難病で、今年が5年目になります。3月19日に入院。そのままICU(集中治療室)で治療を受けています」とし、「かなりキビシイ事を感じていますが、痛みや不快感はなく穏やかに治療に専念しています。皆様のフェイスブックのコメントで励まされています」とつづっています。

 また、「私の墓所は、『キャンディキャンディ博物館』です。皆様に託します。キャンディキャンディ復活保存運動、志半ばにして逝きますが燃え尽きる思いです」と遺しています。

博物館の館長として親しまれた

 キャンディさんは、女装愛好界の有名人のひとり。過去には「有吉ジャポンII ジロジロ有吉」(TBS)に出演し、タレントの有吉弘行さんがキャンディさんのファンを公言していました。

 1988年に、アマチュア女装者向けの雑誌『ひまわり』(雄美社)を創刊。2017年に葛飾区柴又にあるカフェ「昭和レトロ喫茶セピア」の2階に「キャンディ・キャンディ博物館」を開設し、館長を務めていました。

発表全文(原文ママ)

 キャンディ・H・ミルキィの親族です。

 キャンディ・H・ミルキィは2025年3月27日に永眠致しました。生前のキャンディ・H・ミルキィから皆様へメッセージを預かっていたため、公開させていただきます。元気になって帰ってきてくれるのではないかという希望があったため掲載するのを躊躇っており、投稿が今になってしまったことをお詫び申し上げます。

 キャンディ・H・ミルキィは最期まで、キャンディキャンディ博物館 のこと、Facebookのこと、そして皆様のことを気にかけていました。電子機器が持ち込めない病室でも、印刷された皆様のコメントを眺めては笑顔を浮かべておりました。生前は本当にたくさんお世話になりました。ありがとうございました。

 キャンディ・H・ミルキィです。私は、約5年前に「特発性間質性肺炎」の診断を受けました。宣告後の平均余命5年と言われている難病で、今年が5年目になります。3月19日に入院。そのままICU(集中治療室)で治療を受けています。かなりキビシイ事を感じていますが、痛みや不快感はなく穏やかに治療に専念しています。皆様のフェイスブックのコメントで励まされています。

 私の墓所は、「キャンディキャンディ博物館」です。皆様に託します。キャンディキャンディ復活保存運動、志半ばにして逝きますが燃え尽きる思いです。近況です。

2025年3月25日

キャンディ・H・ミルキィ