セレーナ・ゴメスが劇中曲「Mi Camino」を歌い踊る!『エミリア・ペレス』本編映像

女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と3人の女性たちのドラマをミュージカル仕立てで描く『エミリア・ペレス』(公開中)。このたび、本作よりセレーナ・ゴメスが劇中曲「Mi Camino」を歌う本編映像が解禁となった。


【写真を見る】第97回アカデミー賞で助演女優賞、歌曲賞(「El mal」)を受賞した『エミリア・ペレス』 / [c] 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS – FRANCE 2 CINÉMA
本作でゴメスが演じるのは、メキシコの麻薬王マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)の妻であり、2人の幼い子どもの母親であるジェシー。今回解禁された映像では、ジェシーが昔の恋人グスタボとの蜜月の時間を過ごしながら、「Mi Camino」を歌い踊る印象的なシーンが収められている。

クラブのカラオケのような雰囲気のなか、グスタボと絡み合いながら情熱的に歌い上げる彼女は、この瞬間だけは誰にも縛られず、一人の女性として自由でありたいという欲求を炸裂させる。しかし、その姿を弁護士のリタ(ゾーイ・サルダナ)に目撃されてしまう。このシーンで歌われる「Mi Camino」の歌詞には、「ありのままの私を愛したい」というジェシーの心情が強く込められており、この瞬間の感情と欲求が、やがてストーリーを大きく動かすこととなる。また、本楽曲は第97回アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされた。

音楽を手掛けたクレモン・デュコルは、本作の楽曲制作について「セレーナ・ゴメスのポピュラー・ミュージックは、すでに撮影が始まっている時に作曲された。監督は彼女の物語を伝えるような、新鮮で深みのある歌を求めていた。彼女のドキュメンタリー映画『セレーナ・ゴメス My Mind and Me』を観るべきだと提案したんだ。これが『Mi Camino』に影響を与えた」と語っている。

本作で初めて母親役に挑戦したゴメス自身も、役作りについて「私は子どもがいないので、母親であることについてきちんと答えることはできない。でも、私は女性に対して大きな尊敬の念を抱いている。なぜなら、私たち女性はなんでもこなせるから。私はゾーイを見て、彼女が素晴らしい母親でもあり、素晴らしい女優でもあることに感動した」とコメントする。さらに、ゴメスにとってミュージカルも初挑戦。歌と演技の関係について「歌っている時は間違いなく演じている。歌詞に没頭して、まるで役柄を演じている気分になるから。この映画では、私の知らないスタイルのダンスを体験した。とても手が込んでいて素晴らしかった」と振り返っている。

ジェームズ・キャメロンからの「圧倒された。いままで作られたどの映画とも違う」やギレルモ・デル・トロの「ジャック・オーディアールは現代に生きる最も優れた映画監督の一人だ」など映画界の大御所からの絶賛の声も続出している『エミリア・ペレス』。楽曲「Mi Camino」にも注目して本作を鑑賞してほしい。

■<コメント>

●ジェームズ・キャメロン

「『エミリア・ペレス』は3回観た。圧倒された。いままで作られたどの映画とも違う。大胆で、型破りで、美しい」

●ギレルモ・デル・トロ

「ジャック・オーディアールは現代に生きる最も優れた映画監督の一人だ」

●ドゥニ・ヴィルヌーヴ

「『エミリア・ペレス』は本当に素晴らしかった。非常に独創的で心に響くインスピレーションを与えてくれる作品だ」

●マイケル・マン

「単なる良い映画や素晴らしい映画という枠を超えている。稀にみる出来事であり、現代の傑作だ」

●オリヴィア・ワイルド

「これまでに観たことのない、まったく新しい映画」

●エミリー・ブラント

「自分が目にしているものが信じられなかった。単なるミュージカルではなく、完全に唯一無二の体験」

文/平尾嘉浩