
・うどんオンザライス
甘めの特製味噌ダレで仕上げたという焼きうどんは、味・量ともに一つの料理として完成されており、それがまたこの丼の意味不明さに拍車をかけている。私(あひるねこ)は一体何を食べさせられているのか?
そんな私を正気に戻してくれたのが牛のシマチョウだ。去年発売された『ホル玉とロースカツの合い盛り丼』の記事でも書いたように、「かつや」のホルモンは地味にクオリティが高い。
ちょうどいい塩梅の嚙み応えで嫌な臭みもなく、小ぶりながら脂の旨みをしっかり堪能できて良い……のだが、一つ欠点があるとしたら量が少なすぎることだろう。
ホルモン焼きうどんと名乗っておきながら、完全にうどんにイニシアティブを奪われていると言わざるを得ない。お前もっと本気出せよ! そんなワケの分からん炭水化物に負けてんじゃねーぞ!!
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・もう一人の主役
苦戦を強いられるホルモンだったが、その背後ではチキンカツがうどんの大地からニョキニョキ生えてくるという、高熱でうなされている時に見る夢のような光景が繰り広げられていた。そうだ……! コイツもいたんだった……!!
味はいつものチキンカツで相変わらず安定感抜群だが、うどんのキャラが強すぎて逆に場違い感がハンパではない。危なく「なんでここにいるの?」と口に出しかけたぞ。私の感覚もおかしくなっているらしい。
こうして食べ進めることしばし。ついにその時が来た。
ご飯ちゃん、参戦……!